Webエリア
4Dメソッドコールを許可
Webエリアで実行される JavaScript コードから 4Dメソッドを呼び出して、戻り値を取得することができます。 4Dメソッドを Webエリアから呼び出せるようにするには、プロパティリストの "4Dメソッドコールを許可" にチェックをする必要があります。
この機能は Webエリアが 埋め込みWebレンダリングエンジンを使用 している場合に限り、使用可能です。
このプロパティがチェックされている場合、特別な JavaScript オブジェクト $4d
が Webエリア内にインスタンス化され、これを使用して4Dプロジェクトメソッドの呼び出しを管理 できるようになります。
JSON 文法
名称 | データタイプ | とりうる値 |
---|---|---|
methodsAccessibility | string | "none" (デフォルト), "all" |
対象オブジェクト
進捗状況変数
倍長整数型変数の名前です。 この変数には 0 から 100 までの値が格納され、この数値は Webエリアに表示されるページのロードされたパーセンテージを表します。 この変数は 4D が自動で更新します。手動で変更することはできません。
JSON 文法
名称 | データタイプ | とりうる値 |
---|---|---|
progressSource | string | 倍長整数型変数の名前 |
対象オブジェクト
URL
文字列型の変数で、Webエリアにロードされた URL またはロード中の URL が格納されます。 変数と Webエリア間の連携は双方向でおこなわれます。
- ユーザーが新しい URL を変数に割り当てると、その URL は自動で Webエリアにロードされます。
- Webエリアでブラウズされると、自動で変数の内容が更新されます。
このエリアは Webブラウザーのアドレスバーのように機能します。 Webエリアの上側にテキストエリアを置いて、内容を表示させることができます。
URL変数と WA OPEN URL コマンド
URL変数は WA OPEN URL コマンドと同じ効果をもたらします。 しかしながら、以下の違いに注意してください。
- ドキュメントにアクセスする場合、この変数は RFC準拠 ("file://c:/My%20Doc") な URL のみを受け付け、システムパス名 ("c:\MyDoc") は受け付けません。 WA OPEN URL コマンドは両方の記法を受け付けます。
- URL変数が空の文字列の場合、Webエリアは URL をロードしません。 WA OPEN URL コマンドはこの場合にエラーを生成します。
- URL変数がプロトコル (http, mailto, file など) を含まない場合、Webエリアは "http://" を付加します。WA OPEN URL コマンドはこれを付加しません。
- Webエリアがフォーム上で表示されていない場合 (フォームの別ページに Webエリアがある場合等)、WA OPEN URL コマンドを実行しても効果はありません。一方、URL変数に値を代入すると、カレントURL が更新されます。
JSON 文法
名称 | データタイプ | とりうる値 |
---|---|---|
urlSource | string | URL |
対象オブジェクト
埋め込みWebレンダリングエンジンを使用
このオプションを使用して、Webエリアで使用する描画エンジンを 2つのうちから選択することができます:
- チェックなし -
JSON値: system
(デフォルト): この場合、4Dはシステムの最適なエンジンを使用します。 Windows では、4Dはマシンにインストールされた最新のブラウザー (IE11、MS Edge、等) を自動的に使用します。 macOS では、カレントバージョンの WebKit (Safari) です。 この結果、HTML5 や JavaScript の最新 Web描画エンジンを自動的に利用できることになります。 しかし、Internet Explorer/Edge と Web Kit 間で若干描画に違いがでることがあります。 - チェックあり -
JSON値: embedded
: この場合、4Dは Google の Blink を使用します。 埋め込みWebレンダリングエンジンを使用すると、Webエリアの描画とその動作が (ピクセル単位での若干の相違やネットワーク実装に関連する違いを除き) プラットフォームに関わらず同じになります。 このオプションが選択されると、OS によりおこなわれる自動更新などの利点を得ることができなくなります。使用エンジンの新バージョンは 4D のリリースを通して提供されます。
ただし、Blinkエンジンには以下のような制約があることに注意してください:
* WA SET PAGE CONTENT: このコマンドを使用する場合、(WA OPEN URL コマンドを呼び出すかあるいはエリアに割り当てられた URL変数への代入を通して) 少なくとも既に 1ページがエリア内に読み込まれている必要があります。
* Blink の Webエリアにおいては、JavaScript の実行は常に許可されており、無効化することはできません。Java applet およびプラグインの実行は常に無効化されています。 これらの設定は Blink にて変更できません。 WA SET PREFERENCE および WA GET PREFERENCE コマンドでの以下のセレクターは無視されます:
* WA enable Java applets
* WA enable JavaScript
* WA enable plugins
* WA SET PREFERENCE コマンドの WA enable URL drop
セレクターによって URLドロップが許可されている場合、最初のドロップをする前に少なくとも 1度は WA OPEN URL コマンドを呼び出すか、またはエリアに割り当てられている URL変数に URL が渡されている必要があります。
JSON 文法
名称 | データタイプ | とりうる値 |
---|---|---|
webEngine | string | "embedded", "system" |