概要
4D のローカルモード、リモートモード、および 4D Server には Webサーバーエンジン (HTTPサーバー) があります。この Webサーバーエンジンを使用して、4Dデータベースを最大限に活用できる強力な Webアプリケーションを設計・公開することができます。
簡単なモニタリング
Webアプリケーションの公開は、いつでも開始または停止することができます。 メニューコマンドを選択、またはランゲージコマンドを実行するだけで、操作できます。
4D Webサーバーの監視も簡単で、4D Server の管理ウィンドウや 専用URL を使っておこなうことができます。
すぐに使えます
4D Webサーバーは、デフォルトのルートフォルダーとデフォルトのホームページを自動作成するため、すぐに利用できます。
セキュリティ
データセキュリティは、4D Webサーバーの実装のすべての段階に存在します。 セキュリティレベルは調整可能で、デフォルト設定では通常、もっとも安全なオプションが選択されます。 4D Webサーバーのセキュリティは、以下の要素に基づいています:
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TLSプロトコル (HTTPS) の拡張サポート。
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認証: ビルトインの設定および、フォールバックデータベースメソッド (Webサーバー用の
On Web Authentication
、RESTサーバー用のOn REST Authentication
) に基づく柔軟でカスタマイズ可能な 認証機能 -
公開するコンテンツの管理: 明示的に公開した要素のみが、Web や RESTリクエストで直接利用できます。 次のものについて、宣言する必要があります:
- HTTPリクエストで公開する プロジェクトメソッド
- RESTリクエストで公開する ORDAのデータモデルクラス関数
- RESTリクエストに公開しない テーブルやフィールド テーブルやフィールド
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デフォルトHTMLルート フォルダーを定義することによる サンドボックス化
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サーバーによるリソース使用の管理 (例: 最大同時Webプロセスオプション)
4Dのセキュリティ機能の概要については、4D Security guide をご覧ください。
ユーザーセッション
4D Webサーバーには cookie を使用する、完全に自動化された Webセッション (ユーザーセッション) 管理機能があります。
RESTリクエストへのゲートウェイ
4D Webサーバーにより、4Dアプリケーションに保存されているデータに RESTリクエストを通じてアクセスすることが可能になります。 RESTリクエストによって、データの追加・読み取り・編集・並べ替え・検索など、あらゆるデータベース操作に直接アクセスできます。
RESTリクエストの詳細については、RESTサーバー のセクションを参照ください。
拡張設定
4D Webサーバーの構成は、アプリケーションレベルの包括的な設定によって定義されます。この設定は、webServer
オブジェクトのプロパティまたは WEB SET OPTION
コマンドを使用して、セッション毎にカスタマイズすることもできます。
テンプレートとURL
4D Webサーバーは、テンプレートページおよび専用のURLを介して、4Dアプリケーションに保存されているデータへのアクセスを提供します。
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テンプレートページには、ブラウザーに送信される際に Webサーバーの処理を開始する 特別なタグ が含まれています。
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専用のURL は、任意のアクションを実行するために 4D を呼び出すもので、ユーザーが HTMLフォームを POST したときに処理を開始するフォームアクションとしても使用できます。
専用のデータベースメソッド
On Web Authentication
、On Web Connection
、および On REST Authentication
データベースメソッドは、Webサーバーにおいてリクエストのエントリーポイントであり、あらゆるタイプのリクエストを評価・ルーティングするのに使用できます。