タブコントロール
タブコントロールは、ユーザーが複数の仮想画面の中から選択することのできるオブジェクトを作成します。この画面はタブコントロールオブジェクトにより囲まれています。 タブをクリックすることで、各画面にアクセスします。
次の複数ページフォームではタブコントロールオブジェクトが使用されています:
各画面を移動するには、目的のタブをクリックします。
これらの画面は、マルチページフォームの各ページを表わしたり、またはユーザーがタブがクリックすると変化するオブジェクトを表わすこともできます。 タブコントロールをページ移動ツールとして使用する場合、ユーザーがタブをクリックすると FORM GOTO PAGE
コマンドまたは gotoPage
標準アクションを使用します。
タブコントロールの他の利用法は、サブフォームやリストボックスに表示されるデータを制御することです。 たとえば、名刺帳はタブコントロールを用いて実現することができます。 タブにはひらがなの各文字を表示し、タブコントロールの動作としてはユーザーがクリックした文字と一致するデータをロードします。
各タブにはラベルだけ、またはラベルと小さなアイコンを表示することができます。 アイコンが含まれる場合、そのアイコンは各ラベルの左側に表示されます。 次の図はアイコンを使用するタブコントロールの例です:
タブコントロールを作成すると、4Dがタブの間隔と配置を管理します。 ラベルは配列形式で定義し、アイコンとラベルは階層リスト形式で定義します。
タブコントロールが十分大きく、ラベルとアイコンが設定されたタブをすべて表示できる場合は、その両方が表示されます。 タブコントロールの大きさが足らず、ラベルとアイコンを両方とも表示できない場合には、4Dはアイコンだけを表示します。 すべてのアイコンが収まりきらない場合、表示される最後のタブの右側にスクロール矢印が置かれます。 このスクロール矢印を使用し、アイコンを左右にスクロールできます。
macOSの場合、タブコントロールを標準位置 (上) だけでなく、下にも配置することができます。
JSON 例:
"myTab": {
"type": "tab",
"left": 60,
"top": 160,
"width": 100,
"height": 20,
"labelsPlacement": "bottom" // タブコントロールの位置
}
タブコントロールへのラベルの追加
タブコントロールにラベルを設定するには、次のものを利用できます:
- オブジェクト
- 選択リスト
- 配列
オブジェクトの使用
コレクション をカプセル化した オブジェクト をタブコントロールの データソース として割り当てることができます。 このオブジェクトには、次のプロパティが格納されていなくてはなりません:
プロパティ | 型 | 説明 |
---|---|---|
values | Collection | 必須 - スカラー値のコレクション。 文字列の値のみがサポートされています。 無効、空、または未定義の場合、タブコントロールは空になります |
index | number | タブコントロールのカレントページのインデックス (0 と collection.length-1 の間の値) |
currentValue | Text | 現在選択されている値 |
この初期化コードはユーザーにフォームを表示する前に実行しなければなりません。
次の例では、タブコントロールの 式 として Form.tabControl
が定義されています。 フォームオブジェクトに gotoPage
標準アクション を関連付けることができます。
Form.tabControl:=New object
Form.tabControl.values:=New collection("Page 1"; "Page 2"; "Page 3")
Form.tabControl.index:=2 // ページ3 から開始します
選択リストの使用
タブコントロールに 選択リスト を関連付けることができます。これにはコレクション (静的リスト)、または jsonリスト ("$ref") への JSONポインターを使用します。 リストエディターにてリスト項目に関連付けられたアイコンはタブコントロールに表示されます。
テキスト配列の使用
フォームの各ページの名前を格納するテキスト配列を作成することができます。 このコードはユーザーにフォームを表示する前に実行しなければなりません。 たとえば、このコードをタブコントロールのオブジェクトメソッドに置いて、On Load
イベントが生じたときにこのメソッドを実行します。
ARRAY TEXT(arrPages;3)
arrPages{1}:="Name"
arrPages{2}:="Address"
arrPages{3}:="Notes"
ページの名前を階層リストに保存し、LIST TO ARRAY コマンドを使用して値をロードすることも可能です。
Goto page 機能
FORM GOTO PAGE コマンド
タブコントロールのメソッドで FORM GOTO PAGE
コマンドを使用できます:
FORM GOTO PAGE(arrPages)
On Clicked
イベントが発生すると、このコマンドが実行されます。 この後 On Unload
イベントの発生時にこの配列をクリアします。
オブジェクトメソッドの例を次に示します:
Case of
:(Form event=On Load)
LIST TO ARRAY("Tab Labels";arrPages)
:(Form event=On Clicked)
FORM GOTO PAGE(arrPages)
:(Form event=On Unload)
CLEAR VARIABLE(arrPages)
End case
gotoPage 標準アクション
タブコントロールに gotoPage
標準アクション を割り当てることができます。すると、4Dはクリックされたタブコントロールの番号に相当するフォームのページを自動的に表示します。
たとえば、ユーザーが 3番目のタブをクリックすると、4Dはカレントフォームの 3ページ目 (存在する場合) を表示します。
プロパティ一覧
タイプ - オブジェクト名 - 変数あるいは式 - 式の型 - 値を記憶 - CSSクラス - 選択リスト - 左 - 上 - 右 - 下 - 幅 - 高さ - 横方向サイズ変更 - 縦方向サイズ変更 - 表示状態 - タブコントロールの位置 - フォント - フォントサイズ - 太字 - イタリック - 下線 - ヘルプTips - 標準アクション