VP SET CUSTOM FUNCTIONS
VP SET CUSTOM FUNCTIONS ( vpAreaName : Text ; formulaObj : Object )
引数 | 型 | 説明 | ||
---|---|---|---|---|
vpAreaName | Text | -> | 4D View Pro フォームオブジェクト名 | |
formulaObj | Object | -> | フォーミュラオブジェクト |
説明
VP SET CUSTOM FUNCTIONS
コマンドは、4D View Pro フォーミュラから直接呼び出し可能な 4Dフォーミュラを指定します。 カスタムのファンクションはドキュメント内に保存されていないので、VP SET CUSTOM FUNCTIONS
は On Load
フォームイベント内で呼び出される必要があります。
VP SET CUSTOM FUNCTIONS
で指定されたフォーミュラは、最初の文字が入力されるとポップアップメニューに表示されます。 詳細については 式と関数 を参照ください。
VP SET CUSTOM FUNCTIONS
が同一セッション中に同じエリアに対して複数回呼び出された場合、最後の呼び出しのみが有効になります。
vpAreaName には、4D View Pro エリアの名前を渡します。 存在しない名前を渡した場合、エラーが返されます。
formulaObj 引数として、4D View Pro フォーミュラから呼び出し可能な 4Dフォーミュラと、その追加のプロパティを格納したオブジェクトを渡します。 formulaObj 引数の各 customFunction
プロパティが 4D View Pro エリア内でのファンクション名になります。
プロパティ | 型 | 説明 | ||
---|---|---|---|---|
<customFunction> | Object | カスタムファンクションの名前。 <customFunction> は、4D View Pro フォーミュラで表示するカスタムファンクションの名前を定義します (スペースは使用できません) | ||
formula | Object | 4Dフォーミュラオブジェクト (必須)。 Formula コマンド参照。 | ||
parameters | Object の Collection | 引数のコレクション (フォーミュラ内で定義されている順). 詳細については 引数 の章を参照ください。 | ||
[ ].name | Text | 4D View Pro に表示する引数の名前。 | ||
[ ].type | Number | 引数の型。 サポートされている型:Is Boolean Is collection Is date Is Integer Is object Is real Is text Is time type を省略した、または -1 を渡した場合、値は型と一緒に渡されますが、日付と時間の値に関してはオブジェクトとして送られます。 type が Is object の場合、オブジェクト引数は .value プロパティに格納されて渡されます。 引数 の章を参照ください。 | ||
summary | Text | 4D View Pro に表示するフォーミュラの説明 | ||
minParams | Number | 引数の最小の数 | ||
maxParams | Number | 引数の最大の数。 ここに parameters の length より大きな値を渡すことによって、デフォルトの型を持つ "任意の" 引数を宣言できるようになります。 |
警告
VP SET CUSTOM FUNCTIONS
が呼び出された場合、VP SET ALLOWED METHODS コマンドにより許可されたメソッド (あれば) は同 4D View Pro エリアにおいて無視されます。VP SET CUSTOM FUNCTIONS
が呼び出されると、4D View Pro エリアはSET TABLE TITLES
やSET FIELD TITLES
コマンドに基づく機能を無視します。
例題
4D View Pro エリア内で、フォーミュラオブジェクトを使用して、数値を追加し、顧客の苗字・敬称および平均売上を取得します:
Case of
:(FORM Event.code=On Load)
var $o : Object
$o:=New object
// "addnum" メソッドを使用して "addnum" ファンクションを定義します
$o.addnum:=New object
$o.addnum.formula:=Formula(addnum)
$o.addnum.parameters:=New collection
$o.addnum.parameters.push(New object("name";"num1";"type";Is Integer))
$o.addnum.parameters.push(New object("name";"num2";"type";Is Integer))
// データベースフィールドから "ClientLastName" ファンクションを定義します
$o.ClientLastName:=New object
$o.ClientLastName.formula:=Formula([Customers]lastname)
$o.ClientLastName.summary:="Lastname of the current client"
// 引数を 1つ受け取る 4D式から "label" ファンクションを定義します
$o.label:=New object
$o.label.formula:=Formula(ds.Customers.get($1).label)
$o.label.parameters:=New collection
$o.label.parameters.push(New object("name";"ID";"type";Is Integer))
// "AverageValues" メソッドを使用して "AverageValues" ファンクションを定義します
$o.AverageValues:=New object
$o.AverageValues.formula:=Formula(AverageValues)
$o.AverageValues.parameters:=New collection
$o.AverageValues.parameters.push(New object("name";"Mycollection";"type";Is collection))
// "Title" という名の変数から "Title" ファンクションを定義します
$o.Title:=New object
$o.Title.formula:=Formula(Title)
VP SET CUSTOM FUNCTIONS("ViewProArea";$o)
End case
参照
4D functions
VP SET ALLOWED METHODS
4D View Pro: 4D フォーミュラをスプレッドシートで使用する (ブログ記事)