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バージョン: 20 R7 BETA

DOM Parse XML source

DOM Parse XML source ( document {; validation {; dtd | schema}} ) : Text

引数説明
documentTextドキュメントのパス名
validationBooleanTrue = 検証を行う False = 検証を行わない
dtd | schema文字DTDまたはXMLスキーマの場所
戻り値TextXML要素参照

説明

DOM Parse XML sourceコマンドはXML構造を含むドキュメントを解析し、XMLツリーへの参照を返します。このコマンドはDTDやXMLスキーマ (XML Schema Definition (XSD) ドキュメント) を使用して、ドキュメントを検証したり、あるいはしないこともできます。
ドキュメントはディスク上あるいはイントラネットやインターネット上に存在できます。

備考: DOM Parse XML sourceコマンドの実行は同期しています。

document 引数引数には以下を渡します:

  • 標準の完全パス名 (WindowsでのC:\\Folder\\File\\...やMac OSでのMacintoshHD:Folder:File)、
  • またはMsc OS上ではUnixパス名 (/で始まらなければなりません)、
  • またはhttp://www.site.com/File や ftp://public.ftp.com...のようなネットワークパス。

ブール引数 validation には構造を検証するかどうかを指定します。

  • validation がTrueの場合、構造は検証されます。この場合、パーサはドキュメントのXML構造を、ドキュメントに含まれるDTDまたはXSD参照、または3番目の引数で指定されたにDTDまたはXSD参照基づいて検証を試みます。
  • validation がFalseの場合、構造は検証されません。
  • validation にTrueを渡し、3番目の引数を省略する場合、コマンドは構造自身の中で見つけるDTDやXSD参照を使用して検証を行います。検証を間接的に行うこともできます。構造がDTDへの参照を含んでおり、それ自身にXSDファイルへの参照も含む場合、コマンドは両方の検証を試みます。

3番目の引数を使用して、ドキュメントの解析に使用する特定のDTDやXMLスキーマを指定できます。この引数を使用する場合、コマンドはXMLドキュメント内で参照されるDTDを考慮しません。

DTDによる検証

DTDを指定する方法は2つあります:

  • 参照として: この方法を使用するには、dtd 引数に".dtd"拡張子を持つDTDの完全パス名を渡します。指定したドキュメントに有効なDTDが含まれていない場合、dtd 引数は無視されエラーが生成されます。
  • テキストに直接: この場合、引数の内容が“<?xml”で始まっていれば、4DはそれをDTDとして扱います。そうでなければ4Dはそれをパス名として扱います。

スキーマによる検証

XMLスキーマでドキュメントを検証するには、3番目の引数に.dtd拡張子の代わりに.xsd拡張子を持つファイルやURLのパスを渡します。XMLスキーマによる検証はDTDによるそれよりも自由度が高くパワフルです。XSDドキュメントのランゲージはXMLランゲージに基づいています。特にXMLスキーマはデータタイプをサポートします。XMLスキーマに関する情報は以下のアドレスを参照してください: http://www.w3.org/XML/Schema.

DTDやXSDが存在しなかったりURLが正しくない場合など検証が行えない場合、エラーが生成されます。Errorシステム変数はエラー番号を示します。ON ERR CALL コマンドを使用してインストールされるエラー処理メソッドを使用して、このエラーをとらえることができます。

このコマンドは、メモリ中に展開されたドキュメントの仮想構造への参照を表す16-文字の文字列 (ElementRef) を返します。この参照を他のXML解析コマンドで使用できます。

重要: 参照の利用が終了したら、DOM CLOSE XML コマンドを使用してこの参照が使用しているメモリを解放することを忘れないでください。

例題 1

検証なしでディスク上のXMLドキュメントを開きます:

 $xml_Struct_Ref:=DOM Parse XML source("C:\\import.xml")

例題 2

検証なしで、データベースストラクチャと同階層にあるXMLドキュメントを開きます:

 $xml_Struct_Ref:=DOM Parse XML source("import.xml")

例題 3

ディスク上のDTDを使用した検証を行い、ディスク上のXMLドキュメントを開きます:

 $xml_Struct_Ref:=DOM Parse XML source("C:\\import.xml";True;"C:\\import_dtd.xml")

例題 4

検証なしで特定のURLに存在するXMLドキュメントを開きます:

 $xml_Struct_Ref:=DOM Parse XML source("http://www.4D.com/xml/import.xml")

システム変数およびセット

コマンドが正しく実行されるとシステム変数OKに1が設定され、エラーが発生すると0が設定されます。

参照

DOM CLOSE XML
DOM Parse XML variable

プロパティ

コマンド番号719
スレッドセーフである
システム変数を更新するOK