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バージョン: 20 R7 BETA

JSON Stringify

JSON Stringify ( value {; *} ) : Text

引数説明
valueObject, anyJSON文字列に変換したいデータ
*演算子整形フォーマット
戻り値TextシリアライズされたJSONテキストを含む文字列

説明

JSON Stringifyコマンドは、 value 引数を、JSON文字列へと変換します。このコマンドはJSON Parse コマンドと逆の挙動をします。

シリアライズしたいデータをvalue に渡します。スカラー値(文字列、数字、日付または時間)または4Dオブジェクトあるいはコレクションを渡す事ができます。

注: 4D日付はカレントのデータベース設定によって、"yyyy-mm-dd" あるいは "YYYY-MM-DDThh:mm:sssZ" フォーマットに変換されます(互換性ページ内にある"オブジェクトではISO日付フォーマットの代わりに日付型を使用する"オプションを参照して下さい)。

オブジェクトあるいはコレクションを渡す場合、全ての型の値を含めることができます( JSON データ型 の章を参照して下さい)が、以下のJSONの規則に則っている必要があります。

  • 文字列の値は引用符で囲われている必要があります。ユニコード文字は全て使用できますが、特殊文字はパックスラッシュでエスケープする必要があります。
  • 数字は ±10.421e±10の範囲内におさまっていなければなりません。
  • ブール型:"true"または"false"の文字列
  • 日付:"yyyy-mm-dd" あるいは "\"YYYY-MM-DDTHH:mm:ssZ"\" フォーマットのテキスト型、カレントのデータベース設定による(上記参照)。
  • 時間:実数型(デフォルトでは秒数)
    注:
    • ピクチャー属性は次の文字列へと変換されます: "[object Picture]"
    • フィールド、変数、配列へのポインターは、文字列化したときに評価されます。

任意の*** 演算子を渡すことによって、戻り値の文字列にフォーマット文字を含めることができます。これによりJSONデータの表示が改善されます(いわゆる整形フォーマティングです)。

例題 1

スカラー値の変換:

 $vc:=JSON Stringify("Eureka!") // "Eureka!"
 $vel:=JSON Stringify(120) // "120"
 
 $vh:=JSON Stringify(?20:00:00?) // 真夜中から"72000" 秒が経過
 SET DATABASE PARAMETER(Times inside objects;Times in milliseconds)
 $vhms:=JSON Stringify(?20:00:00?) // 真夜中から"72000000" ミリ秒が経過
 
 $vd:=JSON Stringify(!28/08/2013!) // "2013-08-27T22:00:00.000Z" (パリ時間)
 SET DATABASE PARAMETER(Dates inside objects;String type without time zone)
 $vdd:=JSON Stringify(!28/08/2013!) // "2013-08-28T00:00:00.000Z"

例題 2

特殊文字を含む文字列の変換:

 $s:=JSON Stringify("{\"name\":\"john\"}")
  // $s="{\\"name\\":\\"john\\"}"
 $p:=JSON Parse($s)
  // $p={"name":"john"}

例題 3

4Dオブジェクトを、* 演算子ありとなしでシリアライズした場合の例:

 var $MyContact : Text
 var $MyPContact : Text
 var $Contact;$Children : Object
 OB SET($Contact;"lastname";"Monroe";"firstname";"Alan")
 OB SET($Children;"firstname";"Jim";"age";"12")
 OB SET($Contact;"children";$Children)
 $MyContact:=JSON Stringify($Contact)
 $MyPContact:=JSON Stringify($Contact;*)
  //$MyContact= {"lastname":"Monroe","firstname":"Alan","children":{"firstname":"John","age":"12"}}
  //$MyPContact= {\n\t"lastname": "Monroe",\n\t"firstname": "Alan",\n\t"children": {\n\t\t"firstname": "John",\n\t\t"age": "12"\n\t}\n}

このフォーマティングを使った場合の利点はJSONがWebエリアに表示されれば一目瞭然です。

  • 標準フォーマティング:
  • 整形フォーマティング:

例題 4

変数へのポインターの使用例:

 var $MyTestVar : Object
 var $name ;$jsonstring : Text
 OB SET($MyTestVar;"name";->$name) // object definition
  // $MyTestVar= {"name":"->$name"}
 
 $jsonstring :=JSON Stringify($MyTestVar)
  // $jsonstring ="{"name":""}"
  //...
 
 $name:="Smith"
 $jsonstring :=JSON Stringify($MyTestVar)
  //$jsonstring = "{"name" : "Smith"}"

例題 5

4Dオブジェクトのシリアライズ:

 var $varjsonTextserialized : Text
 var $Contact : Object
 OB SET($Contact;"firstname";"Alan")
 OB SET($Contact;"lastname";"Monroe")
 OB SET($Contact;"age";40)
 OB SET($Contact;"phone";"[555-0100,555-0120]")
 
 $varjsonTextserialized:=JSON Stringify($Contact)
 
  // $varjsonTextserialized = "{"lastname":"Monroe","phone":"[555-0100,
  // 555-0120]","age":40,"firstname":"Alan"}"

例題 6

日付値(パリ時間)を含んでいる4Dオブジェクトのシリアライズの例を考えます。結果の文字列は、カレントのデータベース設定によります。

 var $varjsonTextserialized : Text
 var $Contact : Object
 OB SET($Contact;"name";"Smith";"birthday";!22/10/1975!)
 $varjsonTextserialized:=JSON Stringify($Contact)
  • "オブジェクトではISO日付フォーマットの代わりに日付型を使用する"オプションがチェックされていない場合:
"name":"Smith","birthday":"1975-10-21T22:00:00.000Z"  
  • "オブジェクトではISO日付フォーマットの代わりに日付型を使用する"オプションがチェックされている場合:
"name":"Smith","birthday":"1975-10-22"  

注: この設定についての詳細は、互換性ページを参照して下さい。

例題 7

コレクション(パリ時間)の変換の例を考えます。結果の文字列はカレントのデータベース設定によります:

 var $myCol : Collection
 var $myTxtCol : Text
 $myCol:=New collection(33;"mike";!28/08/2017!;False)
 $myTxtCol:=JSON Stringify($myCol)
  • "オブジェクトではISO日付フォーマットの代わりに日付型を使用する"オプションがチェックされていない場合:
$myTxtCol="[33,"mike","2017-08-27T22:00:00.000Z",false]"  
  • "オブジェクトではISO日付フォーマットの代わりに日付型を使用する"オプションがチェックされている場合:
$myTxtCol="[33,"mike","2017-08-28",false]"  

注: このオプションについての詳細な情報については、互換性ページを参照して下さい。

参照

JSON Parse
JSON Stringify array

プロパティ

コマンド番号1217
スレッドセーフである