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バージョン: 20 R7 BETA

ST INSERT URL

ST INSERT URL ( {* ;} object ; urlText ; urlAddress {; startSel {; endSel}} )

引数説明
*演算子指定時: object はオブジェクト名(文字列)、省略時: object は変数またはフィールド
objectanyオブジェクト名( * 指定時)、または変数やフィールド( * 省略時)
urlTextTextリンクの表示テキスト
urlAddressTextURL アドレス
startSelInteger選択範囲の開始地点
endSelInteger選択範囲の終了地点

説明

ST INSERT URLコマンドは、object 引数で指定したスタイル付テキストフィールドまたはテキスト変数内に、 URL のリンクを挿入します。

任意の * 演算子を渡した場合、 object 引数でオブジェクト名を文字列で指定します。省略時には object 引数でフィールドまたは変数を指定します。

urlText 引数には、オブジェクト内で表示される、リンクの表示テキストを渡します。例えば、 "4D Web Site" や "Follow this link for more information" などのテキストラベルです。"http://www.4d.com" のような、アドレスそのものを指定することもできます。

urlAddress 引数には、 "http://www.4D.com" のように、ブラウザに表示させたいWebサイトの完全なアドレスを渡します。

任意の startSel 引数と endSel 引数はobject 内のテキストの選択範囲を指定します。 startSelendSel は標準テキストのみをカウントし、スタイルタグは文字数としてはカウントされません。参照は一文字としてカウントされるということに注意して下さい。

  • startSel のみを渡した場合、 urlText が指定の位置に挿入されます。
  • startSelendSel,の両方を省略した場合、urlText がカーソルの位置に挿入されます。
  • startSelendSel の両方を渡した場合、 ST INSERT URL コマンドは指定された範囲内のテキストを urlText で指定したテキストと置換します。endSel の値がオブジェクト内の総文字数より大きい場合は、 startSel の位置からテキストの終わりまでの全ての文字が urlText で置換されます。

4D では、選択範囲を自動的に指定するために startSel 引数と endSel 引数に渡す定数をご用意しています。これらの定数は "Multistyle Text" テーマ内にあります:

定数コメント
ST End highlight倍長整数-1001オブジェクト内のカレントのテキストセレクションの最後の文字を指定します(*)
ST End text倍長整数0オブジェクトに含まれるテキストの最後の文字を指定します。
ST Start highlight倍長整数-1000オブジェクト内のテキストのカレントセレクションの最初の文字をを指定します (*)
ST Start text倍長整数1オブジェクト内に含まれるテキストの最初の文字を指定します。

(*) これら二つの定数を使用する際には、 object 引数にオブジェクト名を渡してあげる必要があります。フィールドへの参照または変数を渡した場合、コマンドはオブジェクト内の全てのテキストに適用されます。

Note: もし startSel 引数が endSel 引数より大きい場合、コマンドは何も行わず、OK 変数は0に設定されます(ただし endSel が0である場合を除く)。

リンクは挿入されれば既に有効になっています。ラベルを、 Windows では Ctrl+クリック、 Mac OS X ではCommand+クリック することによって既定のブラウザでurlAddress で指定したページを開くことができます。

例題

オブジェクト内で選択されたテキストを、4D のウェブサイトへのリンクで置き換えたい場合を考えます:

 vTitle:="4D Web Site"
 vURL:="http://www.4d.com/"
 ST INSERT URL(*;"myText";vTitle;vURL;ST Start highlight;ST End highlight)

参照

ST GET URL
ST INSERT EXPRESSION

プロパティ

コマンド番号1280
スレッドセーフである
システム変数を更新するOK