WEB GET HTTP HEADER
WEB GET HTTP HEADER ( header|fieldArray {; valueArray} )
引数 | 型 | 説明 | |
---|---|---|---|
header|fieldArray | テキスト, テキスト配列 | ← | リクエストHTTPヘッダまたはHTTPヘッダフィールド |
valueArray | Text array | ← | HTTPヘッダフィールドの内容 |
説明
WEB GET HTTP HEADERコマンドは、 現在処理されているリクエストのHTTPヘッダーを含む2つの配列、または文字列のいずれかを返します。
このコマンドはWebプロセスで実行されるすべてのメソッド ( '/4DACTION'...によって呼び出されるメソッド、On Web AuthenticationデータベースメソッドまたはQR SET DESTINATION) 内から呼び出されます。
- 1番目のシンタックス: WEB GET HTTP HEADER (header)
このシンタックスを使用すると、次の結果 (例) が変数 header に返されます。
"GET /page.html HTTP/1.0[CRLF]User-Agent: browser[CRLF]Cookie: C=HELLO"
Windows と Mac OS上で、各ヘッダーフィールドはCR+LF (キャリッジリターン+ラインフィード) シーケンスによって区切られています。
- 2番目のシンタックス: WEB GET HTTP HEADER (fieldArray; valueArray)
このシンタックスを使用すると、次の結果がfieldArray と valueArray に返されます。
fieldArray{1} = "X-METHOD" | valueArray{1} = "GET" * |
---|---|
fieldArray{2} = "X-URL" | valueArray{2} = "/page.html" * |
fieldArray{3} = "X-VERSION" | valueArray{3} = "HTTP/1.0" * |
fieldArray{4} = "User-Agent" | valueArray{4} = "browser" |
fieldArray{5} = "Cookie" | valueArray{5} = "C=HELLO" |
* 最初の3つのアイテムはHTTPフィールドではありません。リクエストの最初の行の一部です。
HTTP標準に準拠するには、フィールド名を常に英語で記述します。
リクエストで使用可能ないくつかのHTTPフィールドを以下のリストに示します。
- Accept: ブラウザーが許可するコンテンツ
- Accept-Language: ブラウザーが使用するランゲージ。ブラウザー上で定義されたランゲージでWebページを選択できます。
- Cookie: cookiesリスト
- From: ブラウザーユーザーemailアドレス
- Host: サーバー名またはアドレス (例えば、URLがhttp://mywebserver/mypage.htmlとすると、**Host**はmywebserverとなります) 。同じIPアドレスを示す複数の名前を管理することができます (バーチャルホスティング) 。
- Referer: そのリクエストを発行した元のURL (例えば、http://mywebserver/mypage1.html)。つまりブラウザーの**戻る**ボタンをクリックした際に表示されるページ。
- User-Agent: ブラウザーまたはプロキシの名前とバージョン。
例題
次のメソッドを使用して、任意のHTTPリクエストヘッダーのコンテンツを取得できます。
// GetHTTPFieldプロジェクトメソッド
// GetHTTPField (Text) -> Text
// GetHTTPField (HTTP header name) -> HTTPヘッダーコンテンツ
var $0;$1 : Text
var $vlItem : Integer
ARRAY TEXT($names;0)
ARRAY TEXT($values;0)
$0:=""
WEB GET HTTP HEADER($names;$values)
$vlItem:=Find in array($names;$1)
If($vlItem>0)
$0:=$values{$vlItem}
End if
このプロジェクトメソッドを記述したら、以下のように呼び出しを行います。
// Cookieヘッダーコンテンツ
$cookie:=GetHTTPField("Cookie")
ブラウザー上で設定されたランゲージに応じて、異なるページを送ることができます (例えば、On Web Connection データベースメソッド において) 。
$language:=GetHTTPField("Accept-Language")
Case of
:($language="@ja@") // 日本語 (ISO 639リストを参照)
WEB SEND FILE("index_ja.html")
:($language="@sp@") // スペイン語 (ISO 639リストを参照)
WEB SEND FILE("index_es.html")
Else
WEB SEND FILE("index.html")
End case
注: Webブラウザ上で複数のランゲージをデフォルトで定義することができます。ランゲージは"Accept-Language" フィールドでリストにされ、 ";" で区切られて示されています。文字列内でのランゲージの位置に応じて、その優先順位が定義されます。そのため、文字列内でのランゲージの位置をテストすることをお勧めします。
以下は仮想ホストの例です (例えばQR SET DESTINATIONにおいて) 。次の名前"home_site.com"、"home_site1.com" と "home_site2.com" は同じIPアドレス、例えば192.1.2.3を指している。
$host:=GetHTTPField("Host")
Case of
:($host="www.site1.com")
WEB SEND FILE("home_site1.com")
:($host="www.site2.com")
WEB SEND FILE("home_site2.com")
Else
WEB SEND FILE("home_site.com")
End case
参照
WEB GET HTTP BODY
WEB SET HTTP HEADER
プロパティ
コマンド番号 | 697 |
スレッドセーフである | ✓ |