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バージョン: 20 R8 BETA

ZIP Create archive

ZIP Create archive ( fileToZip : 4D.File ; destinationFile : 4D.File ) : Object
ZIP Create archive ( folderToZip : 4D.Folder ; destinationFile : 4D.File { ; options : Integer }) : Object
ZIP Create archive ( zipStructure : Object ; destinationFile : 4D.File ) : Object

引数説明
fileToZip4D.File圧縮する File または Folder オブジェクト
folderToZip4D.Folder圧縮する File または Folder オブジェクト
zipStructureObject圧縮する File または Folder オブジェクト
destinationFile4D.Fileアーカイブの保存先ファイル
optionsIntegerfolderToZip オプション: ZIP Without enclosing folder (外側のフォルダーを除外して ZIP圧縮をおこなう)
戻り値Objectステータスオブジェクト
履歴
リリース内容
19 R3ZIP Compression LZMA, ZIP Compression XZ, .level プロパティを追加
18追加

説明

ZIP Create archive コマンドは、圧縮された ZIPArchive オブジェクトを作成し、その処理のステータスを返します。

第1引数として、4D.File、4D.Folder、あるいは zipStructure オブジェクトを渡すことができます。

  • fileToZip: 圧縮する 4D.File オブジェクトを引数として渡します。

  • folderToZip: 圧縮する 4D.Folder を渡します。 この場合、任意の options 引数を渡して、フォルダーのコンテンツのみを圧縮 (つまり、外側のフォルダを除外) することができます。 ZIP Create archive はデフォルトで、フォルダーとその中身を圧縮するので、展開処理をしたときにはフォルダーを再作成します。 フォルダーの中身のみを解凍処理で復元するには、options 引数に ZIP Without enclosing folder 定数を渡します。 この場合、任意の options 引数を渡して、フォルダーのコンテンツのみを圧縮 (つまり、外側のフォルダを除外) することができます。 ZIP Create archive はデフォルトで、フォルダーとその中身を圧縮するので、展開処理をしたときにはフォルダーを再作成します。 フォルダーの中身のみを解凍処理で復元するには、options 引数に ZIP Without enclosing folder 定数を渡します。

  • zipStructure: ZIPArchive オブジェクトを表すオブジェクトを引数として渡します。 以下のプロパティを利用して、このオブジェクトを定義することが可能です: 以下のプロパティを利用して、このオブジェクトを定義することが可能です:

プロパティ説明
compressionInteger
  • ZIP Compression standard: Deflate圧縮 (デフォルト)
  • ZIP Compression LZMA: LZMA圧縮
  • ZIP Compression XZ: XZ圧縮
  • ZIP Compression none: 圧縮なし
  • levelInteger圧縮レベル。 とりうる値: 1 - 10。 低い値ではファイルが大きくなり、高い値ではファイルが小さくなります。 ただし、圧縮レベルはパフォーマンスに影響します。 デフォルト値 (省略時):
  • ZIP Compression standard: 6
  • ZIP Compression LZMA: 4
  • ZIP Compression XZ: 4
  • encryptionIntegerパスワードが設定されていた場合に使用する暗号化方法:
  • ZIP Encryption AES128: 128-bit キーを使った AES による暗号化
  • ZIP Encryption AES192: 192-bit キーを使った AES による暗号化
  • ZIP Encryption AES256: 256-bit キーを使った AES による暗号化 (パスワードが設定されている場合のデフォルト)
  • ZIP Encryption none: 暗号化なし (パスワードが設定されてない場合のデフォルト)
  • passwordText暗号化が必要な場合に使用するパスワード
    filesCollection
  • 4D.File または 4D.Folder オブジェクトのコレクション
  • 以下のプロパティを持ったオブジェクトのコレクション:
  • プロパティタイプ説明
    source4D.File または 4D.FolderFile または Folder
    destinationText(任意) - アーカイブのコンテンツ構成を変更するための相対ファイルパス
    optionnumber(任意) - ZIP Ignore invisible files で非表示ファイルを無視、0 を渡すと全ファイルを圧縮
    callback4D.Function$1 に圧縮の進捗 (0 - 100) を受け取るコールバックフォーミュラ

    destinationFile には、作成する ZIPアーカイブ (名前や位置など) を記述する 4D.File オブジェクトを渡します。 作成した ZIPアーカイブがあらゆるソフトウェアで自動的に処理されるようにするため、".zip" 拡張子の使用が推奨されます。 作成した ZIPアーカイブがあらゆるソフトウェアで自動的に処理されるようにするため、".zip" 拡張子の使用が推奨されます。

    アーカイブが作成されると、ZIP Read archive を使用してアクセスすることができます。

    ステータスオブジェクト

    戻り値のステータスオブジェクトには、以下のプロパティが格納されています:

    プロパティ説明
    statusTextTextエラーメッセージ (あれば):
  • ZIPアーカイブを開けません
  • ZIPアーカイブを作成できません
  • 暗号化にはパスワードが必要です
  • statusIntegerステータスコード
    successBooleanアーカイブが正常に作成された場合には true、それ以外は false

    例題 1

    4D.File を圧縮します:

     var $file; $destination : 4D.File
    var $status : Object

    $destination:=Folder(fk desktop folder).file("MyDocs/file.zip")
    $file:=Folder(fk desktop folder).file("MyDocs/text.txt")

    $status:=ZIP Create archive($file;$destination)

    例題 2

    フォルダー自体は圧縮せずに 4D.Folder の中身だけを圧縮します:

     var $folder : 4D.Folder
    var $destination : 4D.File
    var $status : Object

    $destination:=Folder(fk desktop folder).file("MyDocs/Images.zip")
    $folder:=Folder(fk desktop folder).folder("MyDocs/Images")

    $status:=ZIP Create archive($folder;$destination;ZIP Without enclosing folder)

    例題 3

    ZIPアーカイブの圧縮にパスワードと進捗バーを使います:

     var $destination : 4D.File
    var $zip;$status : Object
    var progID : Integer

    $destination:=Folder(fk desktop folder).file("MyDocs/Archive.zip")

    $zip:=New object
    $zip.files:=Folder(fk desktop folder).folder("MyDocs/Resources").folders()
    $zip.password:="password"
    $zip.callback:=Formula(myFormulaCompressingMethod($1))

    progID:=Progress New // 4D Progress コンポーネントを使います

    $status:=ZIP Create archive($zip;$destination)

    Progress QUIT(progID)

    myFormulaCompressingMethod:

     var $1 : Integer
    Progress SET PROGRESS(progID;Num($1/100))

    例題 4

    zipStructure オブジェクトに、圧縮したいフォルダーとファイルを格納したコレクションを渡します:

     var $destination : 4D.File
    var $zip;$err : Object
    $zip:=New object
    $zip.files:=New collection
    $zip.files.push(New object("source";Folder(fk desktop folder).file("Tests/text.txt")))
    $zip.files.push(New object("source";Folder(fk desktop folder).file("Tests/text2.txt")))
    $zip.files.push(New object("source";Folder(fk desktop folder).file("Images/image.png")))

    $destination:=Folder(fk desktop folder).file("file.zip")
    $err:=ZIP Create archive($zip;$destination)

    例題 5

    高い圧縮レベルの代替圧縮アルゴリズムを使用します:

    var $destination : 4D.File
    var $zip; $err : Object

    $zip:=New object
    $zip.files:=New collection
    $zip.files.push(Folder(fk desktop folder).folder("images"))
    $zip.compression:=ZIP Compression LZMA
    $zip.level:=7 // デフォルト値は 4 です

    $destination:=Folder(fk desktop folder).file("images.zip")
    $err:=ZIP Create archive($zip; $destination)

    参照

    ZipArchive Class ZipFile Class ZipFolder Class ZIP Read archive

    プロパティ

    コマンド番号1640
    スレッドセーフ✓