ログファイル
4Dアプリケーションは、デバッグや実行の最適化のために有用な複数のログファイルを生成することができます。 ログは通常 SET DATABASE PARAMETER,、WEB SET OPTION、あるいは HTTP SET OPTION コマンドのセレクターを使用して開始・停止され、プロジェクトの Logsフォルダー 内に保存されます。
記録された情報は、問題の検知と修正のためには分析する必要があります。 この章では、以下のログファイルの詳細を説明します:
- 4DRequestsLog.txt
- 4DRequestsLog_ProcessInfo.txt
- HTTPDebugLog.txt
- 4DHTTPClientLog.txt
- 4DDebugLog.txt (標準 & タブ分け)
- 4DDiagnosticLog.txt
- 4DIMAPLog.txt
- 4DPOP3Log.txt
- 4DSMTPLog.txt
- ORDA requests log file
サーバーとクライアントの両方においてログファイルが生成可能な場合、サーバー側のログファイル名には "Server" が追加されます。 たとえば、"4DRequestsLogServer.txt" のようにです。
これらのログファイルは、デバッグ中に時系列を確立しエントリー間のつながりを分かりやすくするために、いくつかのフィールドを共有しています:
sequence_number
: この番号はすべてのデバッグログ間において固有で重複せず、ログファイルに関わらず新しいエントリーごとに増分されるので、オペレーションの厳密な順番を知ることができます。connection_uuid
: 4Dクライアントで作成されサーバーに接続する 4Dプロセスについては、この接続UUID がサーバー側とクライアント側とで記録されます。 これにより各プロセスを開始したリモートクライアントを簡単に識別することができます。
4DRequestsLog.txt
このログファイルは、コマンドを実行した 4D Serverマシンあるいは 4Dリモートマシンによっておこなわれる標準のリクエストを記録します (Webリクエストを除く)。
このログの開始方法:
- サーバー上:
SET DATABASE PARAMETER(4D Server log recording;1)
// サーバーサイド
- クライアント上:
SET DATABASE PARAMETER(Client Log Recording;1)
// リモートサイド
この宣言は 4DRequestsLog_ProcessInfo.txt ログファイルも開始させます。
ヘッダー
このファイルは以下のヘッダーから始まります:
- Logセッション識別子
- アプリケーションをホストしているサーバーのホスト名
- ユーザーログイン名: サーバー上で 4Dアプリケーションを実行したユーザーの OS上のログイン名
内容
各リクエストに対して、以下のフィールドが記録されます:
フィールド名 | 説明 |
---|---|
sequence_number | ログセッション内で固有かつシーケンシャルなオペレーション番号 |
time | 'YYYY-MM-DDTHH:MM:SS.mmm' の ISO 8601フォーマットを使用した日付と時間 |
systemid | システムID |
component | コンポーネント署名 (例: '4SQLS' または 'dbmg') |
process_info_index | 4DRequestsLog_ProcessInfo.txt ログの "index"フ ィールドに対応し、リクエストとプロセスのリンクを可能にします。 |
request | C/S または ORDA リクエストID、または SQLリクエストのメッセージ文字列、または LOG EVENT メッセージ |
bytes_in | 受信したバイト数 |
bytes_out | 送信したバイト数 |
server_duration | exec_duration | ログが生成された場所によって変わります: |
write_duration | 次のものを送信するのにかかった時間 (μs): |
task_kind | プリエンプティブかコオペラティブか (それぞれ 'p' と 'c' で表される) |
rtt | クライアントがリクエストを送信してサーバーがそれを受け取るまでにかかる時間の概算 (マイクロ秒単位)。 以下の画像の Aから Dまでと Eから Hまでに相当します。 |
extra | コンテキストに関連する追加情報 (ORDAリクエストの場合、データクラス名や属性名など) |
リクエストフロー:
4DRequestsLog_ProcessInfo.txt
このログファイルは、コマンドを実行した 4D Serverマシンあるいは 4Dリモートマシンによって作成された各プロセスについての情報を記録します (Webリクエストを除く)。
このログの開始方法:
- サーバー上:
SET DATABASE PARAMETER(4D Server log recording;1) // サーバーサイド
- クライアント上:
SET DATABASE PARAMETER(Client Log Recording;1) // リモートサイド
この宣言は 4DRequestsLog.txt ログファイルも開始させます。
ヘッダー
このファイルは以下のヘッダーから始まります:
- Logセッション識別子
- アプリケーションをホストしているサーバーのホスト名
- ユーザーログイン名: サーバー上で 4Dアプリケーションを実行したユーザーの OS上のログイン名
内容
各プロセスに対して、以下のフィールドが記録されます:
フィールド名 | 説明 |
---|---|
sequence_number | ログセッション内で固有かつシーケンシャルなオペレーション番号 |
time | "YYYY-MM-DDTHH:MM:SS.mmm" の ISO 8601フォーマットを使用した日付と時間 |
process_info_index | 固有かつシーケンシャルなプロセス番号 |
CDB4DBaseContext | DB4DコンポーネントデータベースコンテキストUUID |
systemid | システムID |
server_process_id | サーバー上のプロセスID |
remote_process_id | クライアント上のプロセスID |
process_name | プロセス名 |
cID | 4D接続の識別子 |
uID | 4Dクライアントの識別子 |
IP Client | IPv4/IPv6アドレス |
host_name | クライアントのホスト名 |
user_name | クライアント上のユーザーログイン名 |
connection_uuid | プロセス接続の UUID識別子 |
server_process_unique_id | サーバー上の固有プロセスID |
HTTPDebugLog.txt
このログファイルは、各 HTTPリクエストとそれぞれのレスポンスを rawモードで記録します。 ヘッダーを含むリクエスト全体が記録され、オプションでボディ部分も記録することができます。
このログの開始方法:
WEB SET OPTION(Web debug log;wdl enable without body) // 他の値も使用可能
リクエストとレスポンスの両方に対して以下のフィールドが記録されます:
フィールド名 | 説明 |
---|---|
SocketID | 通信に使用されたソケットの ID |
PeerIP | ホスト (あるいは クライアント) の IPv4アドレス |
PeerPort | ホスト (あるいはクライアント) が使用したポート番号 |
TimeStamp | (システムが開始されてからの) ミリ秒単位でのタイムスタンプ |
ConnectionID | 接続UUID (通信に使用された VTCPSocket の UUID) |
SequenceNumber | ログセッション内で固有かつシーケンシャルなオペレーション番号 |
4DHTTPClientLog.txt
このログファイルは、4D HTTPクライアントを通過する HTTPトラフィックを記録します。 ヘッダーを含むリクエストおよびレスポンス全体が記録され、オプションでボディ部分も記録することができます。
このログの開始方法:
HTTP SET OPTION(HTTP client log; HTTP enable log with all body parts)
// 他の値も利用できます
リクエストとレスポンスの両方に対して以下のフィールドが記録されます:
フィールド名 | 説明 |
---|---|
SequenceID | ログセッション内で固有かつシーケンシャルなオペレーション番号 |
ConnectionID | プロセス接続の UUID識別子 |
LocalIP | クライアントの IPアドレス |
PeerIP | サーバー IPアドレス |
TimeStamp | リクエストが送信された時点、またはレスポンスが完全に受信された時点のタイムスタンプ (ms) |
ElapsedTimeInMs | (レスポンスのみ) リクエストタイムスタンプとの差分 |
ログオプションに応じて、他の様々なフィールドを記録に含めることができます。
- リクエストの場合: リクエスト行、ヘッダー、リクエスト本文
- レスポンスの場合: ステータス行、ヘッダー、非圧縮のレスポンス本文 (あれば)
4DDebugLog.txt (標準)
このログファイルは、4Dプログラミングレベルで発生するそれぞれのイベントを記録します。 標準モードではイベントの基本的なビューを提供します。
このログの開始方法:
SET DATABASE PARAMETER(Debug Log Recording;2)
// 標準、全プロセスを記録
SET DATABASE PARAMETER(Current process debug log recording;2)
// 標準、カレントプロセスのみを記録
それぞれのイベントに対して、以下のフィールドが記録されます:
カラム番号 | 説明 |
---|---|
1 | ログセッション内で固有かつシーケンシャルなオペレーション番 号 |
2 | ISO 8601フォーマットの日付と時間 (YYYY-MM-DDTHH:MM:SS.mmm) |
3 | プロセスID (p=xx) と固有プロセスID (puid=xx) |
4 | スタックレベル |
5 | コマンド名/メソッド名/メッセージ/タスクの開始・停止情報/プラグイン名、イベント、あるいはコールバックUUID または接続UUID |
6 | ログオペレーションにかかった時間 (ミリ秒単位) |
4DDebugLog.txt (タブ分け)
このログファイルは、4Dのプログラミングレベルで発生する各イベントについて、(標準フォーマットに比べて) 追加情報を含めた、タブ分けされたコンパクトなフォーマットで記録します。
このログの開始方法:
SET DATABASE PARAMETER(Debug Log Recording;2+4)
// 拡張されたタブ分けされたフォーマット、全プロセスを記録
SET DATABASE PARAMETER(Current process debug log recording;2+4)
// 拡張されたタブ分けされたフォーマット、カレントプロセスのみを記録
それぞれのイベントに対して、以下のフィールドが記録されます:
カラム番号 | フィールド名 | 説明 |
---|---|---|
1 | sequence_number | ログセッション内で固有かつシーケンシャルなオペレーション番号 |
2 | time | ISO 8601フォーマットの日付と時間 (YYYY-MM-DDTHH:MM:SS.mmm) |
3 | ProcessID | プロセスID |
4 | unique_processID | 固有プロセスID |
5 | stack_level | スタックレベル |
6 | operation_type | ログオペレーションタイプ。 この値は絶対値を取ることがあります:
operation_type 、operation および operation_parameters カラムには stack_opening_sequence_number カラムに記録された開始スタックレベルと同じ値が記録されます。 例:
|
7 | operation | 以下のいずれかを表す可能性があります (オペレーションタイプによる): |
8 | operation_parameters | コマンド、メソッド、プラグインに渡された引数 |
9 | form_event | フォームイベント (あれば)。その他の場合には空になります (フォームメソッドまたはオブジェクトメソッド内でコードが実行された場合に使用されると考えて下さい) |
10 | stack_opening_sequence_number | スタック レベルを閉じる時のみ: 開始スタックレベルに対応するシーケンス番号 |
11 | stack_level_execution_time | スタックレベルを閉じる時のみ: 現在記録されているアクションの経過時間をマイクロ秒単位で表します (上記ログの123 行目と124 行目の 10番目のカラムを参照ください) |
4DDiagnosticLog.txt
このログファイルには、アプリケーションの内部オペレーションに関連した複数のイベントが、人間にも読めるように記録されます。 LOG EVENT コマンドを使用することで、カスタムの情報をこのファイルに含めることができます。
このログの開始方法:
SET DATABASE PARAMETER(Diagnostic log recording;1) // 記録を開始
それぞれのイベントに対して、以下のフィールドが記録されます:
フィールド名 | 説明 |
---|---|
sequenceNumber | ログセッション内で固有かつシーケンシャルなオペレーション番号 |
timestamp | ISO 8601フォーマットの日付と時間 (YYYY-MM-DDTHH:MM:SS.mmm) |
loggerID | 任意 |
componentSignature | 任意 - 内部コンポーネント署名 |
messageLevel | 情報、警告、エラーなど |
message | ログエントリーの詳細 |
イベントによって、タスク、ソケットなど様々な他のフィールドを記録に含めることができます。
ファイルを有効化する方法
4DDiagnosticLog.txt ファイルは、ERROR
(最も重要) から TRACE
(あまり重要でない) まで、異なるレベルのメッセージをログに記録することができます。 デフォルトでは、INFO
レベルが設定されており、エラーや予期せぬ結果などの重要なイベントのみを記録します (後述参照)。
SET DATABASE PARAMETER コマンドの Diagnostic log level
セレクターを使用して、必要に応じてメッセージのレベルを選択することができます。 あるレベルを選択すると、その上のレベル (より重要なもの) も暗黙のうちに選択されます。 次のレベルが利用可能です:
定数 | 説明 | 選択時に次を含みます |
---|---|---|
Log error | ログセッション内で固有かつシーケンシャルなオペレーション番号 | Log error |
Log warn | RFC3339 フォーマットの日付と時間 (yyyy-mm-ddThh:mm:ss.ms) | Log error , Log warn |
Log info | 4DプロセスID | Log error , Log warn , Log info |
Log debug | 固有プロセスID | Log error , Log warn , Log info , Log debug |
Log trace | その他の内部情報 (4Dテクニカルサービス用) | Log error , Log warn , Log info , Log debug , Log trace |
例:
SET DATABASE PARAMETER (Diagnostic log recording; 1)
SET DATABASE PARAMETER (Diagnostic log level; Log trace)
4DSMTPLog.txt, 4DPOP3Log.txt, および 4DIMAPLog.txt
これらのログファイルは、以下のコマンドを使用して始動された、4Dアプリケーションとメールサーバー (SMTP、POP3、IMAP) 間の通信をそれぞれ記録します:
- SMTP - SMTP New transporter
- POP3 - POP3 New transporter
- IMAP - IMAP New transporter
2種類のログファイルを生成することができます:
- 通常バージョン:
- 4DSMTPLog.txt, 4DPOP3Log.txt, および 4DIMAPLog.txt と名前がつけられます。
- 添付ファイルは含めません
- 10MBごとの自動循環ファイルリサイクルを使用します。
- 通常のデバッギング用途を想定しています。
このログを開始するには:
SET DATABASE PARAMETER(SMTP Log;1) // SMTPログを開始
SET DATABASE PARAMETER(POP3 Log;1) // POP3ログを開始
SET DATABASE PARAMETER(IMAP Log;1) // IMAPログを開始
4D Server: 4D Server 管理ウィンドウ内の メンテナンスページ の リクエストとデバッグのログを開始 ボタンをクリックします。
このログのパスは Get 4D file
コマンドによって返されます。
- 拡張バージョン:
- 添付ファイルも含まれます。 自動ファイルリサイクルは使用されません。
- カスタムの名前を使用できます。
- 特定の目的のために用意されています。
このログを開始するには:
$server:=New object
...
//SMTP
$server.logFile:="MySMTPAuthLog.txt"
$transporter:=SMTP New transporter($server)
// POP3
$server.logFile:="MyPOP3AuthLog.txt"
$transporter:=POP3 New transporter($server)
//IMAP
$server.logFile:="MyIMAPAuthLog.txt"
$transporter:=IMAP New transporter($server)
内容
各リクエストに対して、以下のフィールドが記録されます:
カラム番号 | 説明 |
---|---|
1 | ログセッション内で固有かつシーケンシャルなオペレーション番号 |
2 | RFC3339 フォーマットの日付と時間 (yyyy-mm-ddThh:mm:ss.ms) |
3 | 4DプロセスID |
4 | 固有プロセスID |
5 |
|
ORDAリクエスト
ORDAリクエストログは、ORDAリクエストとサーバーのレスポンスを記録することができます。 2種類の ORDAリクエストログが利用可能です:
- クライアント側の ORDAリクエストログ (.txt形式)
- サーバー側の ORDAリクエストログ (.jsonl形式)
クライアント側
クライアント側の ORDAログファイルには、リモートマシンが送信する ORDAリクエストが記録されます。 ログ情報はメモリか、リモートマシンディスク上の .txtファイルに書くことができます。 このログファイルの名称や保管場所は任意に決めることができます。
このログの開始方法:
// リモートマシンにて
SET DATABASE PARAMETER(Client Log Recording;1)
ds.startRequestLog(File("/PACKAGE/Logs/ordaLog.txt"))
// メモリに送ることもできます
SET DATABASE PARAMETER(Client Log Recording;0)
SET DATABASE PARAMETER
を用いてクライアント側の 4DRequestsLog.txt をトリガーすることは必須ではありません。 ただし、一意の sequenceNumber
フィールドを記録したい場合には必須です。
各リクエストに対して、以下のフィールドが記録されます:
フィールド名 | 説明 | 例題 |
---|---|---|
sequenceNumber | ログセッション内で固有かつシーケンシャルなオペレーション番号 | 104 |
url | リクエストURL | "rest/Persons(30001)" |
startTime | 開始日時 (ISO 8601 フォーマット) | "2019-05-28T08:25:12.346Z" |
endTime | 終了日時 (ISO 8601 フォーマット) | "2019-05-28T08:25:12.371Z" |
duration | クライアント処理時間 (ミリ秒) | 25 |
response | サーバーレスポンスオブジェクト | {"status":200,"body":{"__entityModel":"Persons",[...]}} |
例題
以下は、クライアント側の ORDAログファイル記録の一例です:
{
"sequenceNumber": 7880,
"url": "rest/Employees/$entityset/F910C2E4A2EE6B43BBEE74A0A4F68E5A/Salary?$compute='sum'&$progress4Dinfo='D0706F1E77D4F24985BE4DDE9FFA1739'",
"startTime": "2023-05-15T10:43:39.400Z",
"endTime": "2023-05-15T10:43:39.419Z",
"duration": 19,
"response": {
"status": 200,
"body": 75651
}
}
サーバー側
サーバー側の ORDAログファイルには、サーバーが処理した ORDAリクエストと、サーバーのレスポンス (任意) が記録されます。 ログ情報は、サーバーマシンのディスク上にある .jsonlファイル (デフォルトでは、ordaRequests.jsonl) に保存されます。
このログの開始方法:
// サーバーマシンにて
SET DATABASE PARAMETER(4D Server log recording;1)
ds.startRequestLog(File("/PACKAGE/Logs/ordaRequests.jsonl");srl log response without body)
// srl... パラメーターは任意です
SET DATABASE PARAMETER(4D Server log recording;0)
SET DATABASE PARAMETER
を用いてサーバー側の 4DRequestsLog.txt をトリガーすることは必須ではありません。 ただし、一意の sequenceNumber
および duration
フィールドを記録したい場合には必須です。
各リクエストに対して、以下のフィールドが記録されます:
フィールド名 | 説明 | 例題 |
---|---|---|
sequenceNumber | ログセッション内で固有かつシーケンシャルなオペレーション番号 | 104 |
url | リクエストURL | "rest/Persons(30001)" |
startTime | 開始日時 (ISO 8601 フォーマット) | "2019-05-28T08:25:12.346Z" |
duration | サーバー処理時間 (マイクロ秒) | 2500 |
response | サーバーレスポンスオブジェクト (.startRequestLog() で設定可能) | {"status":200,"body":{"__entityModel":"Persons",[...]}} |
ipAddress | ユーザー IPアドレス | "192.168.1.5" |
userName | 4D ユーザーの名前 | "henry" |
systemUserName | マシン上でのユーザーのログイン名 | "hsmith" |
machineName | ユーザーマシンの名前 | "PC of Henry Smith" |
例題
以下は、サーバー側の ORDAログ記録の一例です:
{
"url": "rest/Employees/$entityset/F910C2E4A2EE6B43BBEE74A0A4F68E5A/Salary?$compute='sum'&$progress4Dinfo='D0706F1E77D4F24985BE4DDE9FFA1739'",
"systemUserName": "Admin",
"userName": "Designer",
"machineName": "DESKTOP-QSK9738",
"taskID": 5,
"taskName": "P_1",
"startTime": "2023-05-15T11:43:39.401",
"response": {
"status": 200,
"body": 75651
},
"sequenceNumber": 7008,
"duration": 240
}
ログ設定ファイルを使 用する
運用環境におけるログ記録を簡単に管理するため、ログ設定ファイル を使用することができます。 このファイルは、デベロッパーによってあらかじめ設定されています。 一般的には、エンドユーザーに送って、選択してもらうか、ローカルフォルダーにコピーしてもらいます。 一旦有効化されると、ログ設定ファイルは専用仕様のログ記録を開始します。
ファイルを有効化する方法
環境に応じて、ログ設定ファイルを有効化する方法はいくつかあります:
- インターフェース付きの 4D Server: メンテナンスページを開き、ログ設定ファイルを読み込む ボタンをクリックしてファイルを選択します。 この場合、設定ファイルには任意の名前を使用することができます。 ファイルは、サーバー上で即座に有効化されます。
- インタープリターモード、またはコンパイル済みのプロジェクト: ファイルは
logConfig.json
という名称で、プロジェクトのProject
フォルダー と同じ階層にある Settings フォルダー に置く必要があります。 このファイルは、プロジェクトの起動時に有効化されます (クライアント/サーバーのサーバーのみ)。 - ビルドしたアプリケーション: ファイルは
logConfig.json
という名称で次のフォルダーに置く必要があります:- Windows:
Users\[userName]\AppData\Roaming\[application]
- macOS:
/Users/[userName]/Library/ApplicationSupport/[application]
- Windows:
- スタンドアロンまたはリモート4D でのすべてのプロジェクト: ファイルは
logConfig.json
という名称で次のフォルダーに置く必要があります:- Windows:
Users\[userName]\AppData\Roaming\4D
- macOS:
/Users/[userName]/Library/ApplicationSupport/4D
- Windows:
- 4D Server でのすべてのプロジェクト: ファイルは
logConfig.json
という名称で次のフォルダーに置く必要があります:- Windows:
Users\[userName]\AppData\Roaming\4D Server
- macOS:
/Users/[userName]/Library/ApplicationSupport/4D Server
- Windows:
logConfig.json
ファイルが Settingsフォルダーと AppData/Libraryフォルダーの両方にインストールされている場合、Settingsフォルダーのファイルが優先されます。
JSONでの記述
ログ設定ファイルは、以下の json スキーマに準拠している .json
ファイルである必要があります:
{
"$schema": "http://json-schema.org/draft-07/schema",
"title": "Logs Configuration File",
"description": "A file that controls the state of different types of logs in 4D clients and servers",
"type": "object",
"properties": {
"forceConfiguration": {
"description": "Forcing the logs configuration described in the file ingoring changes coming from code or user interface",
"type": "boolean",
"default": true
},
"requestLogs": {
"description": "Configuration for request logs",
"type": "object",
"properties": {
"clientState": {
"description": "Enable/Disable client request logs (from 0 to N)",
"type": "integer",
"minimum": 0
},
"serverState": {
"description": "Enable/Disable server request logs (from 0 to N)",
"type": "integer",
"minimum": 0
}
}
},
"debugLogs": {
"description": "Configuration for debug logs",
"type": "object",
"properties": {
"commandList": {
"description": "Commands to log or not log",
"type": "array",
"items": {
"type": "string"
},
"minItems": 1,
"uniqueItems": true
},
"state": {
"description": "integer to specify type of debuglog and options",
"type": "integer",
"minimum": 0
}
}
},
"diagnosticLogs":{
"description": "Configuration for debug logs",
"type": "object",
"properties": {
"state":{
"description": "Enable/Disable diagnostic logs 0 or 1 (0 = do not record, 1 = record)",
"type": "integer",
"minimum": 0
},
"level": {
"description": "Configure diagnostic logs",
"type": "integer",
"minimum": 2,
"maximum": 6
}
}
},
"httpDebugLogs": {
"description": "Configuration for http debug logs",
"type": "object",
"properties": {
"level": {
"description": "Configure http request logs",
"type": "integer",
"minimum": 0,
"maximum": 7
},
"state": {
"description": "Enable/Disable recording of web requests",
"type": "integer",
"minimum": 0,
"maximum": 4
}
}
},
"HTTPClientLogs": {
"description": "Configuration for http client logs",
"type": "object",
"properties": {
"state": {
"description": "Configure http client logs",
"type": "integer",
"minimum": 0,
"maximum": 7
},
}
},
"POP3Logs": {
"description": "Configuration for POP3 logs",
"type": "object",
"properties": {
"state": {
"description": "Enable/Disable POP3 logs (from 0 to N)",
"type": "integer",
"minimum": 0
}
}
},
"SMTPLogs": {
"description": "Configuration for SMTP logs",
"type": "object",
"properties": {
"state": {
"description": "Enable/Disable SMTP log recording (from 0 to N)",
"type": "integer",
"minimum": 0
}
}
},
"IMAPLogs": {
"description": "Configuration for IMAP logs",
"type": "object",
"properties": {
"state": {
"description": "Enable/Disable IMAP log recording (from 0 to N)",
"type": "integer"
}
}
},
"ORDALogs": {
"description": "Configuration for ORDA logs",
"type": "object",
"properties": {
"state": {
"description": "Enable/Disable ORDA logs (0 or 1)",
"type": "integer"
},
"filename": {
"type": "string"
}
}
}
}
}
- The "state" property values are described in the corresponding commands:
[
WEB SET OPTION](../commands-legacy/web-set-option.md) (
Web log recording), [
HTTP SET OPTION](../commands-legacy/http-set-option.md) (
HTTP client log), [
SET DATABASE PARAMETER](../commands-legacy/set-database-parameter.md) (
Client Web log recording,
IMAP Log`,...). - For httpDebugLogs, the "level" property corresponds to the
wdl
constant options described in theWEB SET OPTION
command. - For diagnosticLogs, the "level" property corresponds to the
Diagnostic log level
constant values described in theSET DATABASE PARAMETER
command.
例題
ログ設定ファイルの例です:
{
"forceLoggingConfiguration": false,
"requestLogs": {
"clientState": 1,
"serverState": 1
},
"debugLogs": {
"commandList":["322","311","112"],
"state": 4
},
"diagnosticLogs":{
"state" : 1
},
"httpDebugLogs": {
"level": 5,
"state" : 1
},
"POP3Logs": {
"state" : 1
},
"SMTPLogs": {
"state" : 1
},
"IMAPLogs": {
"state" : 1
},
"ORDALogs": {
"state" : 1,
"filename": "ORDALog.txt"
}
}