値の範囲
デフォルト値
入力オブジェクトにデフォルト値を割り当てることができます。 このプロパティは、入力オブジェクトに設定されている 変数あるいは式 がフィールドであるときに便利です。新規レコードが作成され、初めて表示されるときにデフォルト値が代入されます。 エリアが 入力不可 に設定されていなければ、デフォルト値を書き換えることができます。
デフォルト値を指定できるのは、式の型 が次のいずれかの場合です:
- テキスト/文字列
- 数値/整数
- date
- time
- boolean
日付、時刻、シーケンス番号については、4D が提供する記号を使用することができます。 日付と時刻はシステムから取得されます。 シーケンス番号は 4D が自動で生成します。 自動で使用できるデフォルト値の記号は以下の通りです:
記号 | 意味 |
---|---|
#D | 本日の日付 |
#H | 現在の時刻 |
#N | シーケンス番号 |
カレントデータファイルの特定のテーブルにおいて、レコード毎のユニーク番号を生成するためにシーケンス番号を使用することができます。 シーケンス番号は倍長整数型で新規レコード毎に生成されます。 番号は 1 から始まり、1ずつ増加します。 シーケンス番号が割り当てられたレコードがテーブルから削除されても、その番号は再利用されません。 シーケンス番号は各テーブルが保有する内部カウンターが管理します。 詳細は 自動インクリメント の段落を参照してください。
このプロパティと、リストボックス列に固定値を表示させるための "デフォルト値" を混同しないようにしてください。
JSON 文法
名称 | データタイプ | とりうる値 |
---|---|---|
defaultValue | string, number, date, time, boolean | 任意の値。次の記号を含む: "#D", "#H", "#N" |
対象オブジェクト
除外リスト
除外リストを使用すると、当該リストの項目は入力できなくなります。 ユーザーがこのリストに含まれる値を入力したとき、その入力は自動的に却下され、エラーメッセージが表示されます。
階層リストを指定した場合は、第一レベルの項目のみが考慮されます。
JSON 文法
名称 | データタイプ | とりうる値 |
---|---|---|
excludedList | list | 除外する値のリスト |
対象オブジェクト
指定リスト
有効な入力値のリストを指定するために使用します。 たとえば、役職名のリストを指定リストとして設定できます。こうすると、事前に作成されたリスト中の役職名だけ有効な値となります。
指定リストを指定しても、フィールドが選択されたときにリストは自動で表示されません。 指定リストを表示したい場合は、"データソース"テーマの 選択リスト プロパティに同じリストを指定します。 ただし、選択リスト プロパティだけが指定されているときとは異なり、指定リストも設定されている場合にはキーボードによる入力はできません。ポップアップメニューでのリスト項目の選択だけが可能です。 選択リスト と指定リストにそれぞれ別のリストが指定されている場合、指定リストが優先されます。
階層リストを指定した場合は、第一レベルの項目のみが考慮されます。
JSON 文法
名称 | データタイプ | とりうる値 |
---|---|---|
requiredList | list | 有効な入力値のリスト |