Action info
Action info ( action {; target} ) -> 戻り値
引数 | 型 | 説明 | |
---|---|---|---|
action | Text | → | 標準アクション名、あるいは(必要であれば)引数を含めたパターン |
target | Integer | → | アクションの情報を取得するターゲットを定義します。メインフォームあるいはカレントフォーム |
戻り値 | Object | ← | アクションのステータスを表したブール型のプロパティを格納するオブジェクト: isEnabled、isVisible、isChecked、isMixed、isUnknownState |
説明
Action info コマンドはカレントのアプリケーションコンテキストに応じて、target 引数で指定したターゲット内で定義されているaction 引数で指定した標準アクションについて、利用可能状況やステータスなどを含む様々な情報を返します。
action 引数には、チェックしたい標準アクションの名前を渡します。文字列あるいは標準アクション テーマの定数を渡すことができます。アクションの詳細リストは4Dデザインリファレンスマニュアルの標準アクション の章にて提供されています。
注: 4D Write Pro ドキュメントに対しては、特定のアクションが追加されています。これらについては、4D Write Pro リファレンスマニュアル内の4D Write Pro標準アクションの使用 の章に詳細な説明があります。
target 引数には、action 引数で指定した標準アクションを実行したいフォームコンテキストがあれば、それを渡すことができます。標準アクションテーマの以下の定数のうちどれか一つを使用することができます:
定数 | 型 | 値 | コメント |
---|---|---|---|
ak current form | 倍長整数 | 1 | カレントフォームはこのアクションが呼び出さ れたフォームです。メインフォーム、あるいはカレントプロセスのメインフォームの前面にあるパレットフォームのどちらかです。 |
ak main form | 倍長整数 | 2 | メインフォームとは最前面のドキュメントあるいはプロセスのダイアログフォームであり、フロートウィンドウやポップアップウィンドウなどは除きます。 |
注: target が省略された場合、デフォルトではak current form コンテキストが使用されます。
Action info コマンドは情報を、以下のプロパティを含むオブジェクトとして返します:
プロパティ | 型 | 詳細 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
enabled | ブール | アクションが呼び出し可能であればtrue、それ以外の場合にはfalse | ||||||
status | 文字列 | 次のどれかの文字列が値として返されます:
| ||||||
title | テキスト | カレントのアクションラベルの翻訳された名前が入ります。例: 英語版では"Undo"、"Paste"、などになります。 | ||||||
visible | ブール | アクションがフォーム内で表示されている場合にはtrueになります。 | ||||||
value | 文字列 | アクション引数の文字列のカレントの値(あれば)。例えば、標準アクションが"fontSize?value=10pt"であるとき、value プロパティは"10pt"となります。 |
アクションのステータスが決まらない場合(例えばどのようなオブジェクトやメニューコマンドにも影響されていない場合)、コマンドはnullオブジェクト(未定義)を返します。
例題
コピーの標準アクションが利用可能かどうかを調べたい場合を考えます(つまり何かデータが選択されているかどうかを調べます):
var $actionInfo : Object
var $isEnabled : Boolean
$actionInfo:=Action info(ak copy)
If(Not(Undefined($actionInfo.enabled))) //アクションがプロセス内で定義されている
If(OB Get($actionInfo;"enabled"))
... //コピーアクションは利用可能
End if
End if