Application version
Application version {( buildNum {; *} )} : Text
引数 | 型 | 説明 | |
---|---|---|---|
buildNum | Integer | ← | ビルド番号 |
* | 演算子 | → | 指定した場合、ロングバージョン番号 指定しなかった場合、ショートバージョン番号 |
戻り値 | Text | ← | バージョン番号のエンコードされた文字列 |
説明
Application version コマンドは、現在使用している4D環境のバージョン番号を表すエンコードされた文字列を返します。
引数オプション*を指定しない場合、以下のようにフォーマットされた4文字の文字列を返します。
文字位置 | 説明 |
---|---|
1-2 | バージョン番号 |
3 | "R" 番号 |
4 | リビジョン番号 |
引数オプション*を指定した場合、以下のようにフォーマットされた8文字の文字列を返します:
文字位置 | 説明 |
---|---|
1 | "F" は最終バージョン |
"B" はベータバージョン | |
それ以外の文字は、4Dの内部バージョンを意味する | |
2-3-4 | 4Dの内部コンパイル番号 |
5-6 | バージョン番号 |
7 | "R" 番号 |
8 | リビジョン番号 |
互換性に関する注意(4D v14)
4D v14以降、バージョンのナンバリングが変更になりました:
- "R" 番号は4Dの"R" ヴァージョンの番号です。例えばR3であれば番号は3になります(バグフィックス版である0を含みます)。
- リビジョン番号は、4Dのバグフィックスの番号です("R"版である0を含みます)。
4Dの以前のバージョンでは、"R"番号はアップデート番号でした。これはリビジョンをあらわし、リビジョン番号自身は常に0でした。
短いバージョン番号の例です:
バージョン | 返される値 | |
---|---|---|
4D v13.1 | "1310" | 以前のナンバリングシステムに準拠 |
4D v14 R2 | "1420" | リリース R2 |
4D v14 R3 | "1430" | リリース R3 |
4D v14.1 | "1401" | 4D v14の最初のバグフィックスバージョン |
4D v14.2 | "1402" | 4D v14の二つ目のバグフィックスバージョン |
長いバージョン番号の例です:
バージョン | 返される値 |
---|---|
4D v12.5 beta | "B0011250" |
4D v14 R2 beta | "B0011420" |
4D v14 R3 final | "F0011430" |
4D v14.1 beta | "B0011401" |
Application version コマンドはオプションのbuildNum 引数に追加の情報、お使いの4Dのビルド番号を返すことができます。これは内部的なコンパイル番号で、4Dの技術チームにお使いの4Dの環境について伝える際に使用できます。
注: 4D Volume Licenceがマージされたアプリケーションにおいては 返される "build" 番号に意味はありません。この状況ではバージョン情報は開発者により管理されます。
例題 1
次の例は、4D環境のバージョン番号を表示します。
$vs4Dversion:=Application version
ALERT("使用しているバージョンは "+String(Num(Substring($vs4Dversion;1;2)))+"."+
$vs4Dversion[[3]]+"."+$vs4Dversion[[4]])
例題 2
以下の例は、最終版の4Dを使用しているかどうかを検査します。
If(Substring(Application version(*);1;1)#"F")
ALERT("製品版の4Dおよびデータベースを使用しているかを確認してください。")
QUIT 4D
End if
例題 3
コマンドから返されたアプリケーションの短いバージョン番号の値を使用して4Dアプリケーションのリリース名を表示したい場合を考えます。以下の様に書くことが出来ます:
var $Lon_build : Integer
var $Txt_info;$Txt_major;$Txt_minor;$Txt_release;$Txt_version : Text
$Txt_version:=Application version($Lon_build)
$Txt_major:=$Txt_version[[1]]+$Txt_version[[2]] //バージョン番号、例えば14
$Txt_release:=$Txt_version[[3]] //Rx
$Txt_minor:=$Txt_version[[4]] //.x
$Txt_info:="4D v"+$Txt_major
If($Txt_release="0") //4D v14.x
$Txt_info:=$Txt_info+Choose($Txt_minor#"0";"."+$Txt_minor;"")
Else //4D v14 Rx
$Txt_info:=$Txt_info+" R"+$Txt_release
End if