BLOB to print settings
BLOB to print settings ( printSettings {; params} ) : Integer
引数 | 型 | 説明 | |
---|---|---|---|
printSettings | Blob | → | 印刷設定を格納したBLOB |
params | Integer | → | 0 = 部数と印刷範囲に関して、BLOB に保存された値を復元;1 = デフォルト値にリセット |
戻り値 | Integer | ← | 1 = 処理に成功, 0 = カレントのプリンターがない, -1 = 引数が不正, 2 = プリンターが変更された |
説明
BLOB to print settings コマンドは、4Dの現プリンタ設定を printSettings BLOBに格納された内容で置き換えます。このBLOBは Print settings to BLOB または 4D Pack コマンドで生成されていなければなりません (後述参照)。
params パラメーターには、"部数" および "印刷範囲" の基本設定の扱いを指定します:
- 0 または省略: BLOB に保存されている値が採用されます
- 1: これらの値をデフォルト値にリセットします (部数: 1; 印刷範囲: すべて)
新しいプリント設定はカレントプリンターに対して適用され、> 引数なしで呼び出された _o_PAGE SETUP や SET PRINT OPTION、PRINT SELECTION などのコマンドが設定を変更するまで、カレントの 4D 印刷設定 に対して適用されます。具体的には PRINT SELECTION, PRINT LABEL, PRINT RECORD, Print form と QR REPORT コマンドのほか、4Dのメニューコマンド (デザインモード含む) で、この印刷設定使用されます。
BLOB to print settingsで定義した設定を保持するためには、PRINT SELECTION, PRINT LABEL, および PRINT RECORD コマンドは > 引数付きで呼び出さなければなりません。
このコマンドは次のいずれかの値を返します:
- -1: BLOB が不正です
- 0: カレントプリンターがありません (この場合、コマンドはなにもしません)
- 1: BLOB は正常にロードされました
- 2: BLOB は正常にロードされましたが、カレントプリンター名が違います(*)
注: BLOB が 4D Pack コマンドによって生成されている場合には、当該BLOB にその情報が含まれていないため、プリンター名が実際には変更されていなくても、常に (2)が返されます。
(*) プリント設定は BLOB 生成時に選択されていたカレントプリンターに依存します。この印刷設定を、同じモデルの異なるプリンターに対して適用することができます。違うプリンターの場合には、共通の設定のみがロードされます。
Windows / OS X
printSettings BLOB はどちらのプラットフォームでも保存およびロードすることが可能ですが、印刷設定には共有されているものと、ドライバーやシステムバージョンに依存する特有のものがあります。そのため、同じ printSettings BLOB を異なるプラットフォームに流用した場合には、ロードされる情報が不完全の場合があります。異なるプラットフォームを併用する環境において印刷設定の復元を最適化するには、それぞれのプラットフォーム用に (つまり二つの) printSettings BLOB を管理することが推奨されます。
4D Pack コマンドとの互換性
4D Pack の旧 コマンドで生成された印刷設定 BLOB は BLOB to print settings で使用できますが、Print settings to BLOB で保存した BLOB を で使用することはできません。
The BLOB to print settings コマンドは、コマンドに比べてより多くの印刷情報を格納する事ができます。
例題
4D の現在の印刷コンテキストに、以前ディスクに保存したプリント設定を適用します:
var curSettings : Blob
DOCUMENT TO BLOB(Get 4D folder(Active 4D Folder)+"current4Dsettings.blob";curSettings)
// current4Dsettings は Print settings to BLOB で生成されたものです
$err:=BLOB to print settings(curSettings;0)
Case of
:($err=1)
// 印刷設定は正常にロードされました
:($err=2)
CONFIRM("プリンターが変更されました。\n\n設定を確認しますか?")
If(OK=1)
PRINT SETTINGS
End if
:($err=0)
ALERT("カレントプリンターがありません。")
:($err=-1)
ALERT("不正な設定ファイルです。")
End case
参照
プロパティ
コマンド番号 | 1434 |
スレッドセーフである | ✗ |