EXPORT TEXT
EXPORT TEXT ( {aTable ;} document )
引数 | 型 | 説明 | |
---|---|---|---|
aTable | Table | → | データを書き出すテーブル, または 省略した場合, デフォルトテーブル |
document | Text | → | データが書き出されるテキストドキュメント |
このコマンドはスレッドセーフではないため、プリエンプティブなコードには使えません。
説明
EXPORT TEXT コマンドは、カレントプロセスにおけるaTableのカレントセレクションのレコードをディスクに書き出します。このデータはdocumentに書き込まれます。documentは、WindowsまたはMacintoshのテキストドキュメントです。
データの書き出し処理は、カレント出力フォームを介して実行します。このデータ書き出し処理は、出力フォーム上のフィールドや変数をその入力順序に 従って書き出します。このため、書き出したいフィールドと入力可能オブジェクトのみを含んだ出力フォームを使用する必要があります。書き出し用のフォーム にボタンやその他関係ないオブジェクトを配置しないでください。サブフォームオブジェクトは無視されます。
書き出されるレコードごとに、On Loadイベントがフォームメソッドに送られます。このイベントを利用して、書き出し用フォームで使用する変数を設定します。
document引数には、新規または既存のドキュメントファイルを指定することができます。documentが既存のドキュメントファイルと同じ名前の場合には、そのドキュメントファイルは上書きされます。また、documentにはボリューム名やフォルダ名等のパスを含めることもできます。空の文字列を渡すと、標準のファイルを保存ダイアログボックスが表示されます。ユーザがこのダイアログボックスをキャンセルすると、データ書き出し処理は中止され、システム変数OKには0がセットされます。
データの書き出し処理中には進捗インジケータが表示されます。インジケータの中止ボタンをクリックすると、処理を中断します。書き出しが正常に完了 すると、システム変数OKに1がセットされ、エラーが発生、または処理が中断された場合には0がセットされます。インジケータを表示したくない場合には、 MESSAGES OFF コマンドを使用してください。
デフォルトで、コマンドはUTF-8文字コードを使用します。この文字コード設定は USE CHARACTER SET コマンドを使用することによって変更することができます。
EXPORT TEXT を使用する際、デフォルトのフィールド区切り文字はタブ文字 (コード 9) です。デフォルトのレコード区切り文字は、OS X環境下ではキャリッジリターン (コード 13) で、Windows 環境下ではキャリッジリターン+ラインフィード(コード 13 + コード 10)です。これらのデフォルト設定は2つの システム変数、FldDelimit と RecDelimit に新しい値を代入することによって変更できます。ユーザはこれらのデフォルト値をデザインモードの書き出しダイアログで変更できます。書き出されたフィールドに、フィールドまたはレコードの区切り文字が含まれている場合、これらの文字は読み込みプロセスを邪魔しないように、書き出されたファイル内においては自動的にスペースで置換されるという点に注意して下さい。
例題
以下の例は、データをテキストドキュメントファイルに書き出します。まず、メソッドの最初で書き出しに使用する出力フォームを設定し、次に4Dの区切り文字変数を変更して、データ書き出しを実行します:
FORM SET OUTPUT([People];"Export")
FldDelimit:=27 // フィールド区切り文字をEscape 文字にする
RecDelimit:=10 // レコード区切り文字をLine Feed 文字にする
EXPORT TEXT([People];"NewPeople.txt") // "NewPeople.txt" ドキュメントに書き出しを行う
システム変数およびセット
コマンドが正しく実行されるとシステム変数OKに1が設定され、そうでなければ0が設定されます。