HTTP Get
HTTP Get ( url ; response {; headerNames ; headerValues}{; *} ) : Integer
引数 | 型 | 説明 | |
---|---|---|---|
url | Text | → | リクエスト送信先URL |
response | Text, Blob, Picture, Object | ← | リクエストの結果 |
headerNames | Text array | → | リクエストのヘッダー名 |
← | 返されたヘッダー名 | ||
headerValues | Text array | → | リクエストのヘッダー値 |
← | 返されたヘッダー値 | ||
* | 演算子 | → | 指定時: 接続を保持する (keep-alive)省略時: 自動で接続を閉じる |
戻り値 | Integer | ← | HTTPステータスコード |
このコマンドは互換性のためだけに維持されています。現在は 4D.HTTPRequest クラス
を使用することが推奨されています。
説明
HTTP Getコマンドは指定したURLにHTTP GETリクエストを送信し、HTTPサーバーからのレスポンスを処理します。引数にはリクエストの送信先URLを渡します。シンタックスは以下の通りです:
http://[{user}:[{password}]@]host[:{port}][/{path}][?{queryString}]
例えば以下のような文字列を渡せます:
http://www.myserver.com http://www.myserver.com/path http://www.myserver.com/path?name=jones https://www.myserver.com/login (*) http://123.45.67.89:8083 http://john:smith@123.45.67.89:8083 http://[2001:0db8:0000:0000:0000:ff00:0042:8329] http://[2001:0db8:0000:0000:0000:ff00:0042:8329]:8080/index.html (**)
(*) HTTPSリクエストを行う場合でも、証明書の発行局は検証されません。
(**) IPv6 アドレスをURLに使用する場合についての詳細は RFC 2732 を参照ください。
コマンド実行後、response 引数はサーバーから返される結果を受け取ります。この結果はレスポンスからヘッダーを取り除いたボディー部です。
responseには異なる型の変数を渡すことができます:
- テキスト: 期待される結果がテキストの場合(以下参照)。
- BLOB: 期待される結果がバイナリの場合。
- ピクチャー: 期待される結果がピクチャーの場合。
- オブジェクト:期待される結果が C_OBJECT オブジェクトの場合。
注: response 引数にテキスト変数が渡された場合、4Dはサーバーから返されたデータを解読しようとします。4Dはまずcontent-type ヘッダーから文字セットを取得しようとし、次にBOMの中身を使用し、最後はhttp-equiv charset (html コンテンツ内) あるいは encoding (xml用) 属性を探します。それでも文字セットが見つからない場合、4DはレスポンスをANSIで解読しようとします。変換が失敗した場合、返されるテキストは空になります。サーバーが文字セット情報あるいはBOMを返すかどうかが分からない一方エンコーディング情報を知っている場合には、BLOBにresponse変数を渡してConvert to textを呼び出す方が正確です。
BLOBを渡した場合、テキストやピクチャー、その他 (.wav, .zip, etc.) どのようなタイプのコンテンツでも受け取ることができます。受け取った内容を復元するのは開発者の仕事です (ヘッダーはBLOBに含まれません)。C_OBJECT 型のオブジェクトを渡したとき、リクエストがテキストコンテンツ型の結果を返す場合、4D はコンテンツをJOSN として解析しようとし、その解析された結果をオブジェクトとして返します。それ以外の場合には4D.Blob 型のオブジェクトが返されます。
headerNames と headerValuesにはリクエストヘッダーの名前と値をそれぞれ格納した配列を渡します。
このコマンド実行後、これらの配列にはHTTPサーバーから返されたレスポンスのヘッダー情報で置き換えられます。これにより特にCookieを管理できます。
* 引数を使用してサーバー接続時にkeep-aliveメカニズムを有効にできます。デフォルトではこの引数が省略されると、keep-aliveは有効になりません。
コマンドからは標準のHTTPステータスコードが返されます (200=OK等)。HTTPステータスコードについてはRFC 2616を参照してください。
ネッ トワークに関連する理由 (DNS解決に失敗した、サーバーに接続できないなど...) により、サーバーに接続できない場合、コマンドは0を返し、エラーが生成されます。このエラーはON ERR CALLコマンドを使用してインストールされたエラー処理メソッドで処理できます。
例題 1
4D Webサイトから4Dロゴを取得する:
var URLPic_t : Text
URLPic_t:="http://www.4d.com/sites/all/themes/dimention/images/home/logo4D.jpg"
ARRAY TEXT(HeaderNames_at;0)
ARRAY TEXT(HeaderValues_at;0)
var Pic_i : Picture
$httpResponse:=HTTP Get(URLPic_t;Pic_i;HeaderNames_at;HeaderValues_at)
例題 2
RFCを取得する:
var URLText_t : Text
var Text_t : Text
URLText_t:="http://tools.ietf.org/rfc/rfc1.txt"
ARRAY TEXT(HeaderNames_at;0)
ARRAY TEXT(HeaderValues_at;0)
$httpResponse:=HTTP Get(URLText_t;Text_t;HeaderNames_at;HeaderValues_at)
例題 3
動画を取得する:
var vBlob : Blob
$httpResponse:=HTTP Get("http://www.example.com/video.flv";vBlob)
BLOB TO DOCUMENT(vBlob;"video.flv")
参照
プロパティ
コマンド番号 | 1157 |
スレッドセーフである | ✓ |
システム変数を更新する | error |