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バージョン: 開発中

IMAP New transporter

IMAP New transporter ( server ) -> 戻り値

引数説明
serverオブジェクト🡒Mail server information
戻り値オブジェクト🡐IMAP transporter object

説明

IMAP New transporter コマンドは、server 引数に渡された情報に基づいて新しいIMAP 接続を作成し、新しいtransporter オブジェクトを返します。返されたオブジェクトは一般的にEメールの受信のためなどに使用されます。

server 引数には、以下のプロパティを格納しているオブジェクトを渡します:

プロパティ
詳細
hostテキストIMAP 通信に使用するホストサーバーの名前またはIP アドレス
port数値IMAP 通信に使用するポート番号。デフォルト値=993
connectionTimeOut数値サーバーとの接続を確立するまでの最大の待機時間(秒単位)。デフォルト値=30
authenticationModeテキストIMAP サーバーとのセッションを開くのに使用する認証モード(*)。取りうる値:
定数コメント
IMAP authentication CRAM MD5CRAM-MD5CRAM-MD5 プロトコルを使用したIMAP 認証
IMAP authentication loginLOGINLOGIN プロトコルを使用したIMAP 認証
IMAP authentication OAUTH2OAUTH2OAuth 2 プロトコルを使用したIMAP 認証
IMAP authentication plainPLAINPLAIN プロトコルを使用したIMAP 認証
accessTokenOAuth2テキストOAuth 2 認証視覚情報を表すテキスト文字列。authenticationModeがOAUTH2 の場合のみ使用されます。accessTokenOAuth2 が使用されているがauthenticationMode が省略されていた場合、OAuth2 プロトコルが使用されます(サーバーで許可されていれば)。

: アクセストークンには残存時間が決められており、一般的には1時間で失効します。アクセストークンが失効すると、自動再接続は不可能です(例: サーバーから接続解除したなど)。
userテキストサーバーとの認証のためのユーザー名
passwordテキストサーバーとの認証のためのユーザーパスワード
acceptUnsecureConnectionブールTrue を指定すると、暗号化された接続が使用できない場合に4D に暗号化されていない接続を確立することを許可します(**)。False を指定すると、暗号化された接続が不可能な場合にはエラーが返されます。デフォルト値=False
logFileテキスト拡張されたログファイルのファイルパス(***)。(カレントのLogs フォルダからの)相対パス、または絶対パスを指定可能です。
checkConnectionDelay数値サーバーへの接続をチェックしない最大時間(秒単位)。二つのメソッドの呼び出しの間隔がこの時間を超えた場合、サーバーへの接続がチェックされます。デフォルト値:300

(*) authenticationMode がnull または未定義の場合、サーバーでサポートされている最も安全な認証が使用されます。

(**) 利用可能なIMAP の保護されたポートは以下の通りです:

  • 143: IMAP 非暗号化ポート
  • 993: IMAP の STARTTLS アップグレード(サーバーによってサポートされていれば)

(***) (コマンドによって有効化される)通常のログファイルとは異なり、拡張されたログファイルは全ての送信メールのMIME コンテンツを保存し、サイズに制限はありません。詳細な情報については、4DIMAPLog.txt の章を参照してください。

警告: 定義されたタイムアウトが、サーバータイムアウトより短いようにして下さい。そうでない場合、クライアントタイムアウトは無意味になります。

返されるオブジェクト

返されるtransporter オブジェクトには、以下の読み出し専用プロパティとメソッドが格納されています:

**プロパティ**詳細
transporter.hostテキストメール通信に使用されたホストサーバーの名前またはIP アドレス
transporter.port数値メール通信に使用されたポート番号
transporter.connectionTimeOut数値サーバーとの接続を確立するまでの最大の待機時間(秒単位)
transporter.acceptUnsecureConnectionブール暗号化された接続が不可能な場合に暗号化されていない接続が4D に許可されているならばTrue、それ以外の場合にはFalse
transporter.authenticationModeテキストメールサーバーとのセッションを開くのに実際に使用された認証モード
transporter.userテキストサーバーとの認証に使用されたユーザー名
transporter.logFileテキストログファイルのフルパス(あれば)
transporter.checkConnectionDelay数値サーバーへの接続をチェックするまでの最大時間(秒単位)
メソッド詳細
IMAP_transporter.addFlags( )メッセージのフラグを更新します
IMAP_transporter.append( )Eメールをメールボックスに追加します
IMAP_transporter.checkConnection( )認証をチェックします
IMAP_transporter.copy( )メッセージをあるメールボックスから別のメールボックスへとコピーします
IMAP_transporter.delete( )メッセージに"削除"フラグをつけます
IMAP_transporter.expunge( )"削除"フラグがつけられたメッセージを削除します
IMAP_transporter.selectBox( )メールボックスを選択します
IMAP_transporter.getBoxList( )メールボックスの一覧を返します
IMAP_transporter.getDelimiter( )階層区切り文字を返します
IMAP_transporter.getBoxInfo( )メールボックスについての情報を返します
IMAP_transporter.getMail( )特定のEメールを返します
IMAP_transporter.getMails( )Eメールのコレクションを返します
IMAP_transporter.getMIMEAsBlob( )特定のEメールのMIME コンテンツをBLOB として返します
IMAP_transporter.move( )メッセージをあるメールボックスから別のメールボックスへと移動します
IMAP_transporter.numToID( )メッセージのシークエンス番号を固有IDへと変換します
IMAP_transporter.removeFlags( )メッセージからフラグを取り消します
IMAP_transporter.searchMails( )えられた条件に合致するメッセージを検索します

: IMAP 接続は、transporter オブジェクトが消去された時点で自動的に閉じられます。