JSON Stringify
JSON Stringify ( value {; *} ) -> 戻り値
引数 | 型 | 説明 | |
---|---|---|---|
value | Object, any | → | JSON文字列に変換したいデータ |
* | 演算子 | → | 整形フォーマット |
戻り値 | Text | ← | シリアライズされたJSONテキストを含む文字列 |
説明
JSON Stringifyコマンドは、 value 引数を、JSON文字列へと変換します。このコマンドはJSON Parse コマンドと逆の挙動をします。
シリアライズしたいデータをvalue に渡します。スカラー値(文字列、数字、日付または時間)または4Dオブジェクトあるいはコレクションを渡す事ができます。
注: 4D日付はカレントのデータベース設定によって、"yyyy-mm-dd" あるいは "YYYY-MM-DDThh:mm:sssZ" フォーマットに変換されます(互換性ページ内にある"オブジェクトではISO日付フォーマットの代わりに日付型を使用する"オプションを参照して下さい)。
オブジェクトあるいはコレクションを渡す場合、全ての型の値を含めることができます( JSON データ型 の章を参照して下さい)が、以下のJSONの規則に則っている必要があります。
- 文字列の値は引用符で囲われている必要があります。ユニコード文字は全て使用できますが、特殊文字はパックスラッシュでエスケープする必要があります。
- 数字は ±10.421e±10の範囲内におさまっていなければなりません。
- ブール型:"true"または"false"の文字列
- 日付:"yyyy-mm-dd" あるいは "\"YYYY-MM-DDTHH:mm:ssZ"\" フォーマットのテキスト型、カレントのデータベース設定による(上記参照)。
- 時間:実数型(デフォルトでは秒数)
注: -
- ピクチャー属性は次の文字列へと変換されます: "[object Picture]"
- フィールド、変数、配列へのポインターは、文字列化したときに評価されます。
任意の*** 演算子を渡すことによって、戻り値の文字列にフォーマット文字を含めることができます。これによりJSONデータの表示が改善されます(いわゆる整形フォーマティングです)。
例題 1
スカラー値の変換:
$vc:=JSON Stringify("Eureka!") // "Eureka!"
$vel:=JSON Stringify(120) // "120"
$vh:=JSON Stringify(?20:00:00?) // 真夜中から"72000" 秒が経過
SET DATABASE PARAMETER(Times inside objects;Times in milliseconds)
$vhms:=JSON Stringify(?20:00:00?) // 真夜中から"72000000" ミリ秒が経過
$vd:=JSON Stringify(!28/08/2013!) // "2013-08-27T22:00:00.000Z" (パリ時間)
SET DATABASE PARAMETER(Dates inside objects;String type without time zone)
$vdd:=JSON Stringify(!28/08/2013!) // "2013-08-28T00:00:00.000Z"
例題 2
特殊文字を含む文字列の変換:
$s:=JSON Stringify("{\"name\":\"john\"}")
// $s="{\\"name\\":\\"john\\"}"
$p:=JSON Parse($s)
// $p={"name":"john"}
例題 3
4Dオブジェクトを、* 演算子ありとなしでシリアライズした場合の例:
var $MyContact : Text
var $MyPContact : Text
var $Contact;$Children : Object
OB SET($Contact;"lastname";"Monroe";"firstname";"Alan")
OB SET($Children;"firstname";"Jim";"age";"12")
OB SET($Contact;"children";$Children)
$MyContact:=JSON Stringify($Contact)
$MyPContact:=JSON Stringify($Contact;*)
//$MyContact= {"lastname":"Monroe","firstname":"Alan","children":{"firstname":"John","age":"12"}}
//$MyPContact= {\n\t"lastname": "Monroe",\n\t"firstname": "Alan",\n\t"children": {\n\t\t"firstname": "John",\n\t\t"age": "12"\n\t}\n}
この フォーマティングを使った場合の利点はJSONがWebエリアに表示されれば一目瞭然です。
- 標準フォーマティング:
- 整形フォーマティング:
例題 4
変数へのポインターの使用例:
var $MyTestVar : Object
var $name ;$jsonstring : Text
OB SET($MyTestVar;"name";->$name) // object definition
// $MyTestVar= {"name":"->$name"}
$jsonstring :=JSON Stringify($MyTestVar)
// $jsonstring ="{"name":""}"
//...
$name:="Smith"
$jsonstring :=JSON Stringify($MyTestVar)
//$jsonstring = "{"name" : "Smith"}"
例題 5
4Dオブジェクトのシリアライズ:
var $varjsonTextserialized : Text
var $Contact : Object
OB SET($Contact;"firstname";"Alan")
OB SET($Contact;"lastname";"Monroe")
OB SET($Contact;"age";40)
OB SET($Contact;"phone";"[555-0100,555-0120]")
$varjsonTextserialized:=JSON Stringify($Contact)
// $varjsonTextserialized = "{"lastname":"Monroe","phone":"[555-0100,
// 555-0120]","age":40,"firstname":"Alan"}"
例題 6
日付値(パリ時間)を含んでいる4Dオブジェクトのシリアライズの例を考えます。結果の文字列は、カレントのデータベース設定によります。
var $varjsonTextserialized : Text
var $Contact : Object
OB SET($Contact;"name";"Smith";"birthday";!22/10/1975!)
$varjsonTextserialized:=JSON Stringify($Contact)
- "オブジェクトではISO日付フォーマットの代わりに日付型を使用する"オプションがチェックされていない場合:
"name":"Smith","birthday":"1975-10-21T22:00:00.000Z"
- "オブジェクトではISO日付フォーマットの代わりに日付型を使用する"オプションがチェックされている場合:
"name":"Smith","birthday":"1975-10-22"
注: この設定についての詳細は、互換性ページを参照して下さい。
例題 7
コレクション(パリ時間)の変換の例を考えます。結果の文字列はカレントのデータベース設定によります:
var $myCol : Collection
var $myTxtCol : Text
$myCol:=New collection(33;"mike";!28/08/2017!;False)
$myTxtCol:=JSON Stringify($myCol)
- "オブジェクトではISO日付フォーマットの代わりに日付型を使用する"オプションがチェックされていない場合:
$myTxtCol="[33,"mike","2017-08-27T22:00:00.000Z",false]"
- "オブジェクトではISO日付フォーマットの代わりに日付型を使用する"オプションがチェックされている場合:
$myTxtCol="[33,"mike","2017-08-28",false]"
注: このオプションについての詳細な情報については、互換性ページを参照して下さい。