Load list
Load list ( listName ) : Integer
引数 | 型 | 説明 | |
---|---|---|---|
listName | Text | → | デザインモードのリストエディタで 作成されたリスト名 |
戻り値 | Integer | ← | 新しく作成されたリストのリスト参照番号 |
このコマンドはスレッドセーフではないため、プリエンプティブなコードには使えません。
説明
Load list は、listNameで指定した名前のリストのコピーを作成し、そのリスト参照番号を返します。
データベース中で、指定されたリストを検索するにはLIST OF CHOICE LISTS コマンドを使用します。
listNameと同じ名前のリストが存在するかを調べるにはIs a listコマンドを使用します。
作成されるリストはデザインモードで定義されたリストのコピーであることに留意してください。したがって、新規リストに変更を加えても、デザインモードで定義されたリストには影響しません。またデザインモードで定義されたリストに変更を加えても、すでにコピー済みのリストに影響しません。
新たに作成したリストを変更し、その変更を恒久的に保存したい場合は、SAVE LISTコマンドを呼び出します。
新たに作成したリストを使い終わったら、CLEAR LISTコマンドを呼び出してそれを廃棄するのを忘れないでください。廃棄しないと、作業セッションが終了するまで、またはそれを作成したプロセスが終了するかアボートされるまで、そのリストはメモリに留まります。
Tip: プロパティリストの選択リストプロパティを使用して、リストをフォームオブジェクト (階層リスト、タブコントロール、階層ポップアップメニュー) に関連付ける場合、オブジェクトメソッドからLoad listやCLEAR LISTを呼び出す必要はありません。4Dはリストを自動的にロードして消去します。
例題
国際市場に対応するデータベースを作成し、そのデータベースの使用中に異なる言語に切り替える必要があるとします。フォームでhlListという名前の、標準オプションのリストを示す階層リストを提供します。デザインモードでは、英語版の"Std Options US"、フランス語版の"Std Options FR"、日本語版の"Std Options JP"等、さまざまなリストを準備しました。これに加えて、<>gsCurrentLanguageという名前のインタープロセス変数を持ち、これに、英語版には"US"、フランス語版には"FR"、日本語版には"JP"というように2文字の言語コードを格納します。現在選択されている言語を使用してリストをロードするために、以下のように記述します:
// hlList Hierarchical List Object Method
Case of
:(Form event code=On Load)
var hlList : Integer
hlList:=Load list("Std Options"+<>gsCurrentLanguage)
:(Form event code=On Unload)
CLEAR LIST(hlList;*)
End case