Locked records info
Locked records info ( aTable ) : Object
引数 | 型 | 説明 | |
---|---|---|---|
aTable | Table | → | ロックされたレコードの情報を取得したいテーブル |
戻り値 | Object | ← | ロックされたレコードの詳細(あれば) |
説明
Locked records info コマンドは、aTable で指定したテーブル内で現在ロックされているレコードについての様々な情報を含んだobject を返します。このコマンドは 4D と 4D Server に対してのみ有効です。4D リモートまたはコンポーネントから呼び出された場合には無効なオブジェクトを返します。ただし、呼び出しメソッドに"Execute on server" オプションが有効化されている場合には呼び出し可能です。この場合返されるオブジェクトには、サーバーの情報が含まれます。コンポーネントから呼び出された場合には、常にホストデータベースに対して適用されます。
返されたオブジェクトは、オブジェクトのコレクションである"records"プロパティを格納しています:
{ "records": [ description object, (…) ]}
それぞれの"description object" コレクション要素は、指定されたテーブル内でのロックされたレコードを検知します。各要素はロックの要因(4D プロセスまたはREST API)に応じた異なるプロパティを格納しています
- レコードが4D プロセスによってロックされている場合:
プロパティ | 型 | 詳細 |
---|---|---|
contextID | UUID (文字列) | ロックをしているデータベースコンテキストのUUID |
contextAttributes | オブジェクト | LOCKED BY コマンドをレコードに適用したときと似たような情報を含むオブジェクト。違いは、Locked records info が返すのはシステムで定義されたユーザー名であり、4Dユーザーのユーザー名ではないという点と、追加の情報を返すという点です(以下の説明参照)。 |
recordNumber | 倍長整数 | ロックされたレコードのレコード番号 |
contextAttributes オブジェクトは以下のプロパティから構成されています:
プロパティ名 | 型 | 詳細 |
---|---|---|
task_id | 数値 | プロセス参照番号 |
user_name | 文字列 | OSによって定義されたユーザー名 |
user4d_alias | 文字列 | SET USER ALIAS によって定義されたユーザーエイリアス、または4D データベースディレクトリ内のユーザー名 |
user4d_id | 数値 | 4D ユーザー番号(*) |
host_name | 文字列 | ホストマシンの名前 |
task_name | 文字列 | プロセス名 |
client_version | 数値 | クライアントアプリケーションのバージョン |
以下のプロパティはレコードがリモートの 4D側によって ロックされているときに4D Server側でコマンドが実行された場合に限り表示されます: | ||
is_remote_context | ブール | リモートの4Dによってロックされているかどうかを表します(それ以外の場合には表示されないので常にtrueとなります) |
client_uid | UUID (文字列) | ロックしている4DリモートのUUID |
(*) *バイナリーデータベースでのみ返されます。*以下のコードを使用することによって、user4d_id の4Dユーザー名を取得することができます:
GET USER LIST($arrNames;$arrIDs)
$User4DName:=Find in array($arrIDs;user4d_id)
- レコードが $lock REST request によって(セッションレベルで)ロックされていた場合:
プロパティ名 | 型 | 詳細 |
---|---|---|
host | 文字列 | エンティティをロックしているURL 例:"127.0.0.1:8044" |
IPAddr | 文字列 | エンティティをロックしているURL で使用されているIP アドレス 例: "127.0.0.1" |
recordNumber | 数値 | ロックされているレコードのレコード番号 |
userAgent | 文字列 | ロッカーのユーザーエージェント 例: "Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/94.0.4606.81 Safari/537.36" |
例題
以下のコードを実行します:
$vOlocked :=Locked records info([Table])
[Table]のテーブル内にて二つのレコードがロックされていた場合には、以下の様なオブジェクトが$vOlockedに返されます:
{ "records": [ { "contextID": "A9BB84C0E57349E089FA44E04C0F2F25", "contextAttributes": { "task_id": 8, "user_name": "roland", "user4d_id": 1, "host_name": "iMac de roland", "task_name": "P_RandomLock", "client_version": -1342106592 }, "recordNumber": 1 }, { "contextID": "8916338D1B8A4D86B857D92F593CCAC3", "contextAttributes": { "task_id": 9, "user_name": "roland", "user4d_id": 1, "host_name": "iMac de roland", "task_name": "P_RandomLock", "client_version": -1342106592 }, "recordNumber": 2 } ]}
コードが4D Server上で実行され、リモートのクライアントマシンによってロックされている場合、以下の様なオブジェクトが$vOlocked 内に返されます:
{ "records": [ { "contextID": "B0EC087DC2FA704496C0EA15DC011D1C", "contextAttributes": { "task_id": 2, "user_name": "achim", "user4d_id": 1, "host_name": "achim-pcwin", "task_name": "P_RandomLock", "is_remote_context": true, "client_uid": "0696E66F6CD731468E6XXX581A87554A", "client_version": -268364752 }, "recordNumber": 1 } ]}
参照
プロパティ
コマンド番号 | 1316 |
スレッドセーフである | ✓ |