On SQL Authentication database method
$1, $2, $3 -> On SQL Authenticationデータベースメソッド : Boolean
引数 | 型 | 説明 | |
---|---|---|---|
$1 | テキスト | ← | ユーザー名 |
$2 | テキスト | ← | パスワード |
$3 | テキスト | ← | (オプション) リクエスト送信元クライアントのIPアドレス |
戻り値 | Boolean | ← | True = リクエストを受け入れる、False = リクエストを拒否する |
このコマンドはスレッドセーフではないため、プリエンプティブなコードには使えません。
On SQL Authenticationデータベースメソッドは4Dに統合されたSQLサーバへ送られたリクエストを選別します。この選別は、名前とパスワー ド、そしてユーザのIPアドレス (オプション) に基づいて実行されます。開発者は独自のユーザーテーブルや、4Dのユーザーテーブルを使用して、接続を識別できます。接続を認証したら、CHANGE CURRENT USER コマンドを呼び出して、4Dのデータベース内のリクエストへのアクセスをコントロールしなければなりません。
On SQL Authenticationデータベースメソッドが存在する場合、4Dまたは4D ServerのSQLサーバに外部からSQL接続が行われると、自動的にこのメソッドが呼び出されます。4Dユーザを管理する内部システムは起動しません。データベースメソッドが$0にTrueを返しかつ、CHANGE CURRENT USERコマンドの実行が成功した場合のみ、接続が受け入れられます。これらの条件を満たさない場合リクエストは拒否されます。
Note: SQL LOGIN(SQL_INTERNAL;$user;$password)ステートメントは内部接続となるため、On SQL Authenticationデータベースメソッドを呼び出しません。
データベースメソッドは最大3つのテキストタイプの引数を4Dより受け取り、$0にブール値を返します。以下はこれらの引数の説明です。
引数 | 型 | 説明 |
---|---|---|
$1 | テキスト | ユーザ名 |
$2 | テキスト | パスワード |
$3 | テキスト | (オプション) リクエスト元のクライアントのIPアドレス(*) |
$0 | ブール | True = リクエストを許可, False = リクエストを拒否 |
(*) 4DはIPv4アドレスを、96-bitの接頭辞付きのハイブリッド型のIPv6/IPv4フォーマットで返します。例えば、ffff:192.168.2.34は、192.168.2.34というIPv4アドレスを意味します。詳細な情報については、IPv6のサポートの章を参照して下さい。
以下のようにこれらの引数を宣言しなければなりません:
// On Web Authentication データベースメソッド
var $1;$2;$3 : Text
var $0 : Boolean
// メソッドコード
標準テキストとして、パスワード($2)を受け取ります。
On SQL AuthenticationデータベースメソッドでSQL接続の識別子を確認します。例えば、ユーザのカスタムテーブルを使用して名前とパスワードをチェックします。識別子が有効な場合は、$0にTrueを返して接続を受け入れます。その他の場合は$0に、Falseを返して接続が拒否されます。
Note: On SQL Authenticationデータベースメソッドが存在しない場合、4Dの統合されたユーザ管理システムを使用 して、接続を決定します (有効になっている場合、つまりDesignerにパスワードが割り当てられている場合)。このシステムが起動していない場合、ユーザはDesigner アクセス権 (フリーアクセス) で接続されます。
$0にTrueを渡す場合、リクエストを受け入れ、ユーザのためにSQLのセッションを開くためには、On SQL AuthenticationデータベースメソッドでCHANGE CURRENT USER コマンドを呼び出し、その実行が成功しなければなりません。
CHANGE CURRENT USER コマンドは、仮想の認証システムを実行するために使用されます。この認証システムには、2つの利点があります。1つは接続動作をコントロールできること。もう1つは4DのSQLセッションで接続の識別子を外部から見えないようにします。
以下の例でOn SQL Authenticationデータベースメソッドは、接続リクエストが内部ネットワークからのものであることを確認し、識別子を検証、SQLセッションへのアクセス権に"sql_user" ユーザを割り当てます。
var $1;$2;$3 : Text
var $0 : Boolean
//$1: user
//$2: password
//{$3: IP address of client}
ON ERR CALL("SQL_error")
If(checkInternalIP($3))
//checkInternalIPメソッドはIPアドレスが内部のものか確認します。
If($1="victor") & ($2="hugo")
CHANGE CURRENT USER("sql_user";"")
If(OK=1)
$0:=True
Else
$0:=False
End if
Else
$0:=False
End if
Else
$0:=False
End if