PRINT RECORD
PRINT RECORD ( {aTable}{;}{* | >} )
引数 | 型 | 説明 | |
---|---|---|---|
aTable | Table | → | カレントレコードを印刷するテーブル または 省略した場合はデフォルトテーブル |
* | > | 演算子 | → | *: 印刷ダイアログを省略, または >: 印刷設定の再初期化をしない |
説明
PRINT RECORD は aTableのカレントレコードを、カレントセレクションを変更せずに印刷します。カレント出力フォームが印刷に用いられます。aTableにカレントレコードが存在しない場合、PRINT RECORDは何も行いません。
PRINT RECORD コマンドを使ってサブフォームを印刷することができます。これは Print form では実行できません。
Note: 変更されたレコードが未保存の場合、ディスク上の変更前のフィールド値ではなく、変更後の値が印刷されます。
デフォルトで PRINT RECORD は印刷の前にプリントジョブダイアログボックスを表示します。 印刷ダイアログをユーザーがキャンセルした場合、PRINT RECORD はキャンセルされ、印刷は行われません。
このダイアログの表示を省略するには、オプション引数 * または > を使います:
- * 引数は、現在の印刷設定 (デフォルトの設定、もしくは _o_PAGE SETUP や SET PRINT OPTION コマンドで定義した設定) に従い、印刷処理を行います。
- > 引数は上記に加え、現在の印刷設定を再初期化することなく印刷を行います。この設定は、以前に設定した内容を継続し、(例えばループ中で) 連続した PRINT RECORD コマンドを使用する時に役立ちます。
4D Server: このコマンドは、ストアドプロシージャー内において4D Server上で実行することができます。この状況では、次の制約があります:
- サーバーマシン上ではダイアログボックスを一切表示しないでください (特定の必要性がある場合を除く)。そのためにはこのコマンドを * または > 引数付きで呼び出さなければなりません。
- プリンター関連の問題が発生しても (用紙切れ、プリンター接続切断等) 、エラーメッセージは生成されません。
警告: PRINT RECORD と一緒に PAGE BREAK コマンドを使用してはいけません。PAGE BREAK コマンドは Print form で使用されるように設計されています。
例題 1
以下の例では、[Invoices] テーブルのカレントレコードを印刷します。このコードは入力フォームの印刷ボタンのオブジェクトメソッド内に記述されています。ユーザがそのボタンをクリックすると、レコードは指定した出力フォームで印刷されます。
FORM SET OUTPUT([Invoices];"Print One From Data Entry") // 印刷用に作成された出力フォームを選択
PRINT RECORD([Invoices];*) // 請求書をそのまま印刷 (印刷設定ダイアログを表示せずに)
FORM SET OUTPUT([Invoices];"Standard Output") // 出力フォームを元に戻す
例題 2
以下の例では、同じカレントレコードを二種類の異なるフォームを使用して印刷しています。このコードは、入力フォームの印刷ボタンのオブジェクトメソッド内に記述されています。印刷設定をを行った後、二種類のフォームでその設定を使用することが出来ます。
PRINT SETTINGS //ユーザが印刷設定を行う
If(OK=1)
FORM SET OUTPUT([Employees];"Detailed") //1番目の印刷フォーム
PRINT RECORD([Employees];>) //ユーザが指定した設定を使用して印刷
FORM SET OUTPUT([Employees];"Simple") //2番目の印刷フォーム
PRINT RECORD([Employees];>) //ユーザが指定した設定を使用して印刷
FORM SET OUTPUT([Employees];"Output") //出力フォームを元に戻す
End if
参照
プロパティ
コマンド番号 | 71 |
スレッドセーフである | ✗ |