TEXT TO BLOB
TEXT TO BLOB ( text ; BLOB {; textFormat {; offset | *}} )
引数 | 型 | 説明 | |
---|---|---|---|
text | Text | → | BLOBに書き込むテキスト |
Blob | Blob | → | テキストを受け取るBLOB |
textFormat | Integer | → | テキストのフォーマットと文字セット |
offset | * | 変数, 演算子 | ↔ | BLOB内のオフセット (バイト単位) または値を追加する場合 * |
*でない場合、書き込み後の新しいオフセット |
説明
TEXT TO BLOBコマンドはテキスト値 textをBLOB blobに書き込みます。引数を使用して、書き込むテキスト値の内部フォーマットと文字セットを指定できます。これを行うには、BLOBテーマの以下の定数のうちいずれかをtextFormat 引数に渡します:
定数 | 型 | 値 |
---|---|---|
Mac C string | 倍長整数 | 0 |
Mac Pascal string | 倍長整数 | 1 |
Mac text with length | 倍長整数 | 2 |
Mac text without length | 倍長整数 | 3 |
UTF8 C string | 倍長整数 | 4 |
UTF8 text with length | 倍長整数 | 5 |
UTF8 text without length | 倍長整数 | 6 |
textFormat 引数を省略した場合、デフォルトで4DはMac C Stringフォーマットを使用します。4Dバージョン11以降で作成されたデータベースでは、4Dはテキストの処理にデフォルトでUnicode文字セット (UTF-8) を扱います。そのためこの文字セットを利用が推奨されます。
Notes:
- “UTF8”から始まる定数は、Unicodeモードのアプリケーションでのみ使用できます。
- “Mac”から始まる定数は、32 KBまでのテキストを扱えます。
- UTF-8以外の文字セットを使用するにはCONVERT FROM TEXTコマンドを使用します。
これらのフォーマットについて説明します:
テキストフォーマット | 説明と例題 |
---|---|
C string | テキストはNULL文字 (ASCIIコード $00)で終了する |
UTF8 | "" --> $00 |
"Café" --> $43 61 66 C3 A9 00 | |
Mac | "" --> $00 |
"Café" --> $43 61 66 8E 00 | |
Pascal string | テキストの前に1バイトのテキスト長が置かれる |
UTF8 | - |
- | |
Mac | "" --> $00 |
"Café" --> $04 43 61 66 8E | |
Text with length | テキストの前に4バイト (UTF8) または2バイト (Mac) のテキスト長が置かれる |
UTF8 | "" --> $00 00 00 00 |
"Café" --> $00 00 00 05 43 61 66 C3 A9 | |
Mac | "" --> $00 00 |
"Café" --> $00 04 43 61 66 8E | |
Text without length | テキストはその文字だけで構成される |
UTF8 | "" --> データなし |
"Café" --> $43 61 66 C3 A9 | |
Mac | "" --> データなし |
"Café" --> $43 61 66 8E |
オプションの * 引数を渡すと、テキストはBLOBの最後に追加され、BLOBサイズはそれに従い拡張されます。オプションの * 引数を使用することで、BLOBがメモリに収まる限り、整数, 倍長整数, 実数 あるいは テキスト値 (他のBLOBコマンド参照) をBLOBに連続して格納できます。
オプション引数 * やoffset変数引数を指定しない場合、テキストはBLOBの最初に格納され、それ以前の内容を上書きします。これに合わせてBLOBのサイズも調整されます。
offset変数引数を渡した場合、テキストはBLOB内のオフセット(ゼロから開始)に書き込まれます。テキストを書き込む位置に関わらず、BLOBのサイズは渡した位置に従って(必要に応じてさらにテキストのサイズまで)増加します。現在書き込んでいるバイト以外の新しく割り当てられるバイトは、ゼロに初期化されます。
呼び出し後、offset変数引数は、書き込まれたバイト数分だけインクリメントされます。したがって、同じoffset変数引数を別のBLOB書き込みコマンドにも使用し、別の値をBLOBに追加できます。
注
互換性に関する注意: このコマンドは引数として渡されたBlob を変更するため、Blob オブジェクト(4D.Blob 型)はサポートしません。developer.4d.com でのの Passing blobs and blob objects to 4D commands のページを参照して下さい。
例題
SET BLOB SIZE(vxBlob;0)
var vtValue : Text
vtValue:="Cafe" // vtValue長さは4バイト
TEXT TO BLOB(vtValue;vxBlob;Mac C string) // BLOBのサイズは5 bytes
TEXT TO BLOB(vtValue;vxBlob;Mac Pascal string) // BLOBのサイズは5 bytes
TEXT TO BLOB(vtValue;vxBlob;Mac text with length) // BLOBのサイズは6 bytes
TEXT TO BLOB(vtValue;vxBlob;Mac text without length) // BLOBのサイズは4 bytes
TEXT TO BLOB(vtValue;vxBlob;UTF8 C string) // BLOBのサイズは6 bytes
TEXT TO BLOB(vtValue;vxBlob;UTF8 text with length) // BLOBのサイズは9 bytes
TEXT TO BLOB(vtValue;vxBlob;UTF8 text without length) // BLOBのサイズは5 bytes
参照
BLOB to integer
BLOB to longint
BLOB to real
BLOB to text
CONVERT FROM TEXT
INTEGER TO BLOB
LONGINT TO BLOB
REAL TO BLOB
プロパティ
コマンド番号 | 554 |
スレッドセーフである | ✓ |