WA Evaluate JavaScript
WA Evaluate JavaScript ( {* ;} object ; jsCode {; type} ) : any
引数 | 型 | 説明 | |
---|---|---|---|
* | 演算子 | → | 指定時, objectはオブジェクト名 (文字列) 省略時, objectは変数 |
object | any | → | オブジェクト名 (* 指定時) または 変数 (* 省略時) |
jsCode | Text | → | JavaScriptコード |
type | Integer | → | 戻り値に指定する型 |
戻り値 | Object, Text, Pointer, Real, Date, Time | ← | 実行結果 |
説明
WA Evaluate JavaScript コマンドは、* と object 引数で指定したWebエリアで、jsCodeに渡されたJavaScriptコードを実行し、結果を戻します。このコマンドはページが読み込まれた後に呼び出してください(On End URL Loading フォームイベントが生成されている必要があります)。
デフォルトでは、コマンドは値を文字列として返します。任意の type 引数を用いることによって、戻ってくる値の型を指定することができます。使用できる定数は "Field and Variable Types" テーマ内にある以下の一覧の通りです。
定数 | 型 | 値 |
---|---|---|
Is Boolean | 倍長整数 | 6 |
Is collection | 倍長整数 | 42 |
Is date | 倍長整数 | 4 |
Is longint | 倍長整数 | 9 |
Is object | 倍長整数 | 38 |
Is real | 倍長整数 | 1 |
Is text | 倍長整数 | 2 |
Is time | 倍長整数 | 11 |
警告: このコマンドを使用して、ダイアログを表示するようなJavaScript 関数(alert(), print()...) を直接呼び出すことは推奨されていません。4D コードが実行中はユーザーはWeb エリアを操作することができないからです。このようなインターフェースを実装する必要がある場合には、例えば setTimeout(function(){alert();}, 50)) のようなコードを呼び出すことで、4D コードが実行を完了させたあとにユーザーが入力をできるようにすることができます。
例題 1
この例題のJavaScriptコードは、履歴中前のURLを表示します:
$result:=WA Evaluate JavaScript(MyWArea;"history.back()")
例題 2
以下に返ってきた結果の変換を含む例を紹介します。
HTML ファイル内にあるJavaScriptファンクションの例:
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<script>
function evalLong(){
return 123;
}
function evalText(){
return "456";
}
function evalObject(){
return {a:1,b:"hello world"};
}
function evalDate(){
return new Date();
}
</script>
</head>
<body>
TEST PAGE
</body>
</html>
4Dフォームメソッドでは以下の様に記述します:
If(Form event code=On Load)
WA OPEN URL(*;"Web Area";"C:\\myDatabase\\index.html")
End if
その後、4DからのJavaScriptコードを以下の様に評価します:
$Eval1:=WA Evaluate JavaScript(*;"Web Area";"evalLong()";Is longint)
//$Eval1 = 123
//$Eval1 = 型が省略されていた場合は"123"
$Eval2:=WA Evaluate JavaScript(*;"Web Area";"evalText()";Is text)
//$Eval2 = "456"
$Eval3:=WA Evaluate JavaScript(*;"Web Area";"evalObject()";Is object)
//$Eval3 = {"a":1,"b":"hello world"}
$Eval4:=WA Evaluate JavaScript(*;"Web Area";"evalDate()";Is date)
// $Eval4 = 06/21/13
// $Eval4 = 型が省略されていた場合は"2013-06-21T14:45:09.694Z"
参照
WA EXECUTE JAVASCRIPT FUNCTION
プロパティ
コマンド番号 | 1029 |
スレッドセーフである | ✗ |